2015年12月10日 (木)
嶋臺塾と町並み保存
先週、京都の嶋臺(しまだい)で勉強会がありました。
この塾は京都大学と町衆の学びの場で2-30人位の熱心なお馴染みさんが来られます。
今日の講師さんは、植南草一郎先生です。
先生は、京都造形芸術大学の教授であり、先斗町(ぽんとちょう)で代々続くすき焼き屋「いろは」の亭主でもあります。
「いろは」は四条通り先斗町の角の北西にある大きな木造三階建ての老舗です。
狭い先斗町通りに飲食店が軒を連ねています。
先斗町は300年余りの歴史があり、京都では祇園と並ぶ花街として有名で、木屋町と鴨川に挟まれた500メーター位の通りです。
この通りにつながる50位の路地が入り組み、幕末の頃は勤皇の志士と新撰組が走り回っていました。
昔は先斗町にはお茶屋さんが8割を占めて、舞妓さん芸者さんが歩いていました。
今や、飲み屋さん、お好み焼き屋さんなど種々雑多なお店が出来て、お茶屋さんは少数派になってきました。
町並みの外景やお店の商売の有り様など、町衆では大問題です。
次の講師は中嶋節子先生(京都大学大学院・人間環境学研究科の教授) で、植南先生とは京都大学の同期生です。
上杉本洛中洛外図(上。室町時代後期)と池田本洛中洛外図(下)
中嶋先生は建築史が専門で景観条例、町並み保存地区の話など、実に有意義な話でした。
先生は彦根の出身で、五個荘金堂町(弊社の創業の地)も熟知され、京都大学の本部時計台の近くにある
重森三玲旧宅(招喜庵)もお茶のお稽古によく行ったそうです。
両先生のディスカッション
実に充実したお話でした。 横山俊夫先生のご意見、高橋孝三さん(小生の先輩)のご質問など、心に染み入るお話でした。
◆ 今週の月曜日に愛知県の登録文化財所有者の会(登文会)の方が、五個荘に来られました。 小生は、京都の登文会のメンバーで、愛知とは仲良しで今日は皆さまをボランティア案内をしました。
浄土真宗の弘誓寺(ぐぜいじ。重要文化財)をご案内です。
巨大な伽藍に驚かれ、同時に小さな在所(金堂は205軒の所帯数)にお寺が4ヶ寺もあり、
お寺と檀家さんの大変さにため息をついておられました。
大城神社(菅原道真公)を参拝です。
巨石と巨木が連なるパワースポットにこれまた驚きでした(@_@;)
今日は近江商人屋敷の施設が休館日で、拙宅にお越しを頂きました。 庭も紅葉しています。
離れ座敷でご一服して五個荘の昔話です。
おくどさんや昔の農機具部屋、漬物小屋の円筒形の漬物石などの生活感に歓声があがりました。
庭で記念撮影
名古屋の有松のしぼり屋さん(浴衣等のメーカー)で、中濱さんの会長さん(右)です。
89歳だそうで実にお元気で、社長さん(息子さん)とご一緒に来られました。
塚喜商事(呉服問屋)とは、50年来のお付き合いです。
天野さん(右)と拙宅の家内
お家は登録文化財です。
初冬の拙宅の庭
友、遠方より来るヽ(^。^)ノ 15名の客人で、本当によくお越しを頂き、ありがとうございました<(_ _)>
後記
明日から1週間、ブラジル出張です。 関空→フランクフルト→サンパウロ→ロンドリーナから、
車でさらに4時間で目的地バストスです。 シルク(生糸)の商談で参ります。
機中3泊、ホテル4泊のかなりハードスケジュールですね。
そういうわけでブログは1週間お休みをさせて頂きます。 ありがとうございます。