2012年5月1日 (火)
日本一のきもの虫干し 第2弾
京都の上桂(かみかつら)に、四百年以上続いている山口家を訪問しました。
この家は、「苔香居」(たいこうきょ)といい築四百年の登録文化財です。
公家の葉室家に仕えた代々の庄屋さんで、先々代のきものコレクションが有名で、その「虫干し」を年に2回公開されるので、秋に続いて春(夏きもの公開)も見学に行きました。
お祖母さんのきものは、数百枚に及び、その多様性、また、お召しになった日と場所が克明に記録され、女性の衣裳文化史としても非常に価値の高いものです。
このブログは、山口さんに許可を得て掲載させて頂きます。
登録文化財の茅葺の長屋門 すごい ・・・ 通り行く人は、皆、パチリと撮影される
玄関に駕篭(かご)が、天井に吊ってあり、先々々代が使われたものだそうです。
かついだら重そうやなあ・・・(私は殿様の気持ちがわからず、どうせ駕籠かき根性ですから・・)
虫干し会場の入り口の訪問着
洛中洛外図の屏風
祇園祭の帯と夏物のおきもの
手長えびの図案の夏きもの、下は珍しい熱帯魚の紗のきもの
絽刺し、ろうけつ、芋はん、色々なご趣味があって素晴らしいご自身の作品も・・
今となっては、貴重な三つ重ねのきもの
着用した日付、どんなお席かが克明に記録された「たとう紙」(きものの包み紙)
そばと豆ご飯を頂きました。 蕎麦は当主が自身で打ち、おくどさんで炊いた豆ごはん・・ ほんまに美味しかったです。 台所は、天井が高く明り取りがあります。
おくどさんで、5つも炊き口があるんです。
お茶室にご案内頂きました。
50年前くらいのVW(家内と一緒に)と、下は、待合の鉄瓶の自在
いよいよ、お茶室です。2つもあるんです。
風流で上品なつくばい
お茶室の掛け物 「安分以養福」 分(ぶん)を安らかに受け入れば気持ちが福となる・・
茶庭の石塔です。
20代目の当主、山口俊弘さんです。(右の作務衣の方、左は小生)
「登文会」の仲間で、秋に続いて春もご案内頂きました。
今秋に五個荘での町並み保存地区の公開イベントに、「登文会」の仲間と一緒にご来訪を約束して、お別れしました。
本当にありがとうございました。