2012年10月22日 (月)
しょうけい館(東京・九段下)
「ツカキスクエア九段下」は皇居の北側の濠(ほり)の近くにあります。
九段下交差点の周辺には靖国神社、国立武道館、各大学、銀行などがあります。
有名な九段会館がそびえ立ちます。
皇居のお濠(ほり)、牛が淵
ハスの葉が生い茂っています。
この交差点より東南15メーターに「しょうけい館」があります。
この施設は、「ツカキ スクエア九段下」を一棟ごと利用して頂いています。
しょうけい館は、(財)日本傷痍軍人会が運営する戦傷病者とその家族の労苦を伝える国立の博物館(戦傷病者史料館)です。
水木しげるは、1922年に鳥取に生まれ、1944年にラバウルの戦地で爆撃にあい左腕を失いました。
館内には、野戦病院の状況や、銃弾が貫通したメガネや軍人長靴、義足など、痛ましい記念の品々が展示しています。
また、両足や手を失って生還した元軍人の悲惨な生活ぶりが展示をしており、戦争のむごい現実を目のあたりにします。
地下鉄の九段下駅からすぐ近いので、是非、ご観覧ください。
地下鉄6番出口から徒歩1分
入館料は無料(午前10時―午後5時30分)で月曜日が休館
http://www.shokeikan.go.jp/
後記
世界でもユニークな史料館です。
実は、私の父(先代 喜左衛門)も、6年間半も中国に戦争で出征していました。
応召兵で兵隊にとられてもので、泥水をすする苦労をしました。
米軍の爆撃で、小隊ごと防空壕に避難したところ、その上に爆弾が直撃し小隊は全滅しました。
足の遅い父は、最後に防空壕に飛び込んだせいか、命は奇跡的に助かりました。
でも、爆風で耳がやられて、ひどい難聴になり傷痍軍人となりました。
そのまま戦地にいましたから、戦さの中での難聴は戦況判断に苦しみ、それは恐怖だったと思います。
この施設、厚生労働省の管轄ですが、3年前に建物の所有をお引き受けしました。