2012年11月8日 (木)
「近江商人の養成所、八幡商業高校」へ緊張の出前講座
10月末、八商(はっしょう 近江八幡商業高校)の先生の依頼で、初めて商業高校へ話に出かけました。
八商の卒業生は、伊藤忠兵衛(2代目)さん、越後正一(ともに伊藤忠商事の社長)、宇野宗佑(首相)、永井幸太郎(日商岩井の創業者)、川瀬源一郎(日本生命の社長)、塚本幸一(ワコールの創業者)など、日本を代表するそうそうたる顔ぶれです。
小生の出前講座のいでたち
家訓の掛け軸、ちびた鉛筆、冊子など、両方のカバンで14キロになります。
ボランティアの出動です・・・
W.ヴォーリス(1880-1964)設計の校舎 すごい貫禄!
廊下はまるで博物館のように大理石 重厚なつくりに息を呑む・・
校長室のお隣は八商の年表が掲げています。
創立明治19年、すごい125周年だ!
国際経済科3年生の39名の生徒さんに、1単元半の授業(1時間半)をしました。
とてもハキハキして、実に素直で優秀な生徒さんたちです。
生徒さんのお写真は、公立高校にてチョット遠慮しました。
会議室で辻井美恵子校長先生とご一緒に
辻井校長先生は、近江商人博物館(五個荘)の山本登美子館長さんと同級生です。
北川光生校長先生の胸像
初めての八商出身の校長先生で有名な名物校長です。
マントルピースと置き時計
閣僚会議が行われそうな荘重な職員会議室です。
校歌 土井晩翠の作曲
階段の天井のフレスコ画とステンドグラス
八商の同窓会 尚商会の会館
2階の展示物や文献、すごい記念品を見学した。
塚本幸一さん(ワコール)の、「京都商工会議所会頭の就任を祝う会」(1983年)が大阪のリーガロイヤルホテルで開催された時の案内状がありました。
尚商会(同窓会)のメンバーが発起人で、越後正一さんはじめ、日本の財界の大立者がずらりと並んでいました。
尚商会は母校を熱烈に支援し、立派な雨天体操場や合宿場などがズラリ。
これが、県立高校かと思うくらいの立派な充実振りでした。
後記
八商は、今や高校野球の強豪として、全国的に有名です。
天八魂・・・「天下に誇る八商魂」の意味で、天下に恥ない八商魂として愛される言葉です。
県立八幡商業高校は、近江商人の「商いの理念」、「三方よしの精神」にもとづく商業教育に取り組んでおられます。天秤棒を担ぎ全国を行商し、質素倹約に勤めながら成功を収めた近江商人の気概もこの天八魂に代表される心意気でしょうね。
「近江商人の士官学校」と称された八幡商業高校へ深く敬意を表して帰りました。
いい勉強になりました。
そういえば・・・ツカキの富原由賀さん(2006年春入社 現中谷夫人)の弟の富原章斗君は、八商野球部の主将として2005年春のセンバツ、2006年夏の甲子園に出場しましたよね。私も興奮して応援しました。