2013年11月27日 (水)
世界一のジーンズ生地メーカーの工場は、素晴らしかった!!
昨日は、「日本の優れたモノ作りを学ぼう」という目的で、福山市(広島県)のカイハラ㈱さんの世界一のジーンズ工場へ行き、ツカキグループの役員18名が見学しました。
福山市は、きものの備後絣(びんごかすり)で有名で、藍(あい)染めの産地です。
カイハラさんは、100年前は備後絣の染屋&機屋さんでしたが、洋反へ切り替えられ、今やジーンズ生地メーカーになられました。
東京と京都から新幹線で福山に入り、貸切バスでカイハラさんの工場に到着
旧知の貝原良治会長さんが出迎えられ、自ら工場案内をして頂き、大感激!
社訓と「水の教訓」
本社工場で、ロープ染色の現場を見学し、その規模と製造現場のパワーに圧倒されました。
三和町工場は、輸入された綿花の巨大な倉庫、完全自動化された紡糸・製織の壮大な工場に驚きました。 (工場内は撮影禁止で公開パンフより引用)
綿花から紡糸をする。
ロープ染色による藍染め
製織
このあと、整理加工・検反し、ジーンズ生地として完成
670人の工員さん(全員日本人)が、チームワークよく実に効率的に働いておられます。
工場には、織機や製造装置に対するあくなき執念があり、自分で機械を「開発する、改造する、修理する」気概があり、工作室に旋盤や工具が沢山あり、カイハラの製造現場の足腰の強さを見た思いがしました。
貝原会長を中心に三和工場の前で記念撮影
藍染めの体験をしました。
ハンカチを防染の糸(またはゴム)でしばり、藍染めのカメで染めます。
水洗いをして乾燥しアイロンを当てて完成
この体験学習は効果的で、藍染めの酸化還元の工程が手先の感覚で体感できました。
自分の作品をもって、記念撮影 皆、嬉しそうです。
貝原会長さんにお礼を述べ工場を辞し、福山駅前の商工会議所の会議室を借りました。
役員会では、カイハラさんから学んだことのエッセンスについて議論百出。
カイハラさんは、藍染め屋から、備後絣のイノベーション(木綿からウールきものへ)、次は洋反に、さらに、ジーンズメーカーへと転身しました。
祖業(藍染めと機織り)を生かしたジーンズの染色と製織、さらに品質の安定を求めて紡績業に乗り出し、世界中から綿花を買い付け、品質管理室で世界の綿花のブレンドを徹底し、カイハラの多品種な製品を優れた生産管理をされています。
飽くなきモノの作りの魂に満ち、イノベーションを連続して、世界一の工場になったのだと実感しました。
巨額な投資の「工場の稼働率」、日本人ばかりの社員さんの「一人あたりの売上」の追求、全社員さんが真剣なまなざしで仕事をされていました。
後記
私の藍染め体験の作品のハンカチです。
実に感動的なカイハラさんの日本のモノ作り現場を学ぶことが出来ました。
ツカキグループもここ2年間に、「タムラの補正下着のニットの生産」、「あさぎ事業部の西陣織美術工芸」と、二つの生産現場を有しています。
日本のモノ作りの魂とのノウハウをしっかり身に着け、発展させていきたく決意を新たにしました。
カイハラ㈱さん、貝原会長さん、本当にありがとうございました。