2014年1月14日 (火)
加賀友禅女流作家 競技会・受賞者の新年会
1月11日(土)に京都・嵐山の料亭「熊彦」で、新年会が催されました。
この会は、京都和装㈱(ツカキ・グループ)主催「第31回 加賀友禅女流作家 競技会」の受賞者の京都招待の会です。(競技会は毎年恒例で、昨年は7月25日に開催されました。)
嵐山のシンボル 渡月橋です。
平安時代(840年)に僧・道昌によって桂川に架橋され、その後、角倉了以が建設。
昨年9月28日の大雨は、1日で285ミリ(9月の降雨量の2倍)降り、ニュースでご承知の通り嵐山一帯は大洪水となりました。
新年会の会場の熊彦さん
ここでに洪水の模様は・・・
・熊彦さんの調理場スタッフいわく・・「桂川はたまに氾濫するのですが、それも当店の石段止まり。 それが1時間くらいの間に増水し店内に水が入ってきたので驚きました。
水位? おそらく路面から高さ2メーターはあったのでしょうね。
おかげで、店内のあった業務用冷蔵庫の食材もすべてダメになりました。
それだけでも、被害総額数百万円は下らんでしょうね。」
・私 「それは、まあ大変でしたが、嵐山全体がきれいになり、熊彦さんも水害の面影は全く感じませんね」
・お女将さん 「ほんまに皆様のおかげどす。 おおきに。」
女流作家の新年会が始まります。
京都和装㈱の山口社長の挨拶
つづいて、鈴木英太郎さん(さが美・役員)の乾杯
和やかに新年会が・・・
ここで、京都ボランティアガイド(?)の喜左衛門が嵐山のミニ解説
そして、ジャパネット高田(?)みたいに、喜左衛門が福引大会の豪華景品を宣伝。
いよいよ、大福引大会。 チンチラのタイ、キツネのエリマキ、ワニ革の財布が当たる・・
盛り上がりました!!(協賛 塚喜商事)
中町博志先生(加賀友禅作家 女流作家競技会の審査委員長)が御礼のご挨拶
熊彦さんの前で記念撮影です
喜左衛門ツアー 「天龍寺見学とおしるこを食べる会」を募集し、加賀の先生は全員参加
いよいよ天龍寺へ 臨済宗(禅)の京都五山の筆頭のお寺で大本山 足利尊氏の創建
加山又造画伯が平成9年に描いた法堂の天井画の雲龍図(直径9メーター)
厚さ三センチの杉板159枚に漆を塗り、さらに白土を塗って直接、墨色で「八方にらみ」の龍として描かれています。
さすがに加賀友禅の作家さんで、加山又造先生がいかにして天井画を描いたかに話題が集中しました。イタリア教会の天井画は、ミケランジェロが足場の上で天井に向かって描いたといいますが、水墨画ではどうでしょう・・・
方丈庭園 曹源池とお庭
お庭を散策する先生方
多宝殿
境内を散策 支院塔頭が沢山あります。
寒い中、鼓月さんの嵐山店でお汁粉タイム
とっても楽しい新年会でした。
しかし、この新年会、毎年7月に開催される「加賀女流作家・選抜新作競技会」での受賞者のみが招待される会です。 厳しいなあ・・・
後記
受賞者の加賀友禅の作品を一部紹介します。
最優秀賞 小林喜代美先生 「五節句」
優秀賞 吉田淳子先生 「柳蘭」
素晴らしい作品ですね。
ツカキグループは、産地のご支援、呉服店様のご協力で、加賀友禅の伝統美を発展を願い、精進してまいります。