2014年3月19日 (水)
文化財を活用しよう! 愛知登文会にて
名古屋で「愛知県 国登録有形文化財建造物 所有者の会(愛知登文会)」があり、小生は京都登文会のメンバーとして参加しました。
皆さん、自宅が登録文化財の指定をされている方が多く、大変な苦労をされています。
鶴舞の公園にある名古屋公会堂です。
愛知登文会の長谷川良夫会長が開会の挨拶と会の運営について発表されました。
登録文化財制度立ち上げに関われた工学院大学建築学部後藤治教授の基調講演
「いま改めて考える-歴史的建築物の保存・活用の意義」のテーマです。
海外の文化財活用事例を紹介されました。
一宮市の登録文化財の旧湊屋(みなとや)を活用し、様々なイベントに活用しておられる湊屋倶楽部の大島八重子さんの報告
京都登文会よりのメンバーとして小生の報告
ツカキグループの事例(商業利用)の発表
★町並み保存地区 近江の五個荘金堂町(近江商人発祥の地)
町並み保存活動の状況と自宅(伝建)について
★登録文化財 SACRAビル(旧・不動貯金銀行京都支店 大正5年建築)
★登録文化財の重森三玲旧宅と築300年の招喜庵
★京町家の復元プロジェクト(昭和7年築)本年3月15日に改修竣工
パネルディスカッションがありました。
後藤教授、長谷川会長、大島八重子さん、小生(京都)との4人の討議です。
地域、後援者、行政、建築士を巻き込んだ様々な活動ぶりが紹介されました。
客席から、中濱さんの発言に皆が共感しました。
中濱さんは、きものの有松絞(ありまつしばり)の生産者ですが、有松の町並み保存地区の同業者(有松絞り)の古い建物を譲り受け、家業を継承されています。
古い建物と伝統産業の家業が共生するのは、実にすばらしくそのご努力に敬意を表します。
愛知登文会の立役者 石田富男さん(建築士)
この活動への献身的な取り組みに、深く尊敬の念を持ちました。
京都以上に愛知の取り組みは進んでいます。
「伝統文化の街、観光都市 京都」にあぐらをかかずにさらに伝統文化、伝統産業に磨きを掛けようと思いました。
愛知登文会の皆様、ご尽力ありがとうございました。