2014年3月26日 (水)
ニッポン、金メダル(毛皮世界大会)獲得!!
3月5日、毛皮デザインコンテストの世界大会(ミラノ REMIX2014)が開催され、日本の大橋聖平さんが、金メダルを獲得されました。
◆まずは、昨年11月、JFA(日本毛皮協会)の日本デザインコンテスト(東京)が開催されました。
ここで、大橋聖平さんはグランプリを獲得されました。
表彰状と賞金をわたすコンテスト委員長(小生)
グランプリの大橋聖平さん(上) 下はサガ賞を受賞のヴェセロバ ビクトリアさん
◆本年3月のREMIX(世界大会)では、大橋聖平さんが金メダル
〈From WWD JAPAN〉
大橋さんは、2013年の毛皮の世界リメイク部門でも優勝するなど連続受賞の快挙です。
今回の毛皮制作は日進毛皮㈱で、久保文子社長は働き者の心優しい魅力的な経営者です。
大橋さんとビクトリアさんの作品(JFAニュースより)
世界大会の第一次予選12人の内、2人が日本からのエントリーでした。
2005年に山本温子さん(2004年の日本グランプリ受賞)がREMIXで金メダルをとり、日本は世界の強豪なのです。
2011年は伊藤裕也氏(2010日本グランプリ受賞)が世界大会で銅メダルを獲得。
彼は当時、名古屋ファッション専門学校の学生さんでした。
銅メダルの作品です。(ツカキ制作) 素材はミンク。
伊藤さんは雪舟の水墨画よりヒントを得たといい、コンテストで絶賛を受けました。
彼は、目下、ツカキの専属デザイナーとして活躍しています。
伊藤裕也君の近影
後記
いつも日本のデザインコンテストでのベスト20位は、女性が多く男性は少数派です。
日本のフィギュアスケートの羽生結弦君のように男性チャンピオンは快挙ですね。
日本の毛皮デザインの実力向上には、「なるほど!」の原因があります。
伊東JFA副理事長を先頭に、毛皮素材加工セミナーが全国のファッション専門の授業として実施され、希望校へは毛皮の原皮やサンプル見本を提供しています。
講師は、伊東さんはじめ、JFAの協会員がつとめツカキ㈱の猪飼君も参加しています。
その結果、JAFファーデザインコンテストには3000枚以上の応募があり、専門学校の先生方も多数出席され、マスコミ注目中、審査委員(著名なデザイナーと評論家)の厳正な投票で決定されます。
この実践的な教育システムは世界から高く評価され、JFAファーデザインコンテストには、経産省の助成金、世界の毛皮団体から海外研修の副賞が提供され、その結果、このコンテストは「賞金と豪華研修付き」、「世界への直結コンテスト」として、世界をめざすデザイナーの中で有名になりました。
今年も11月に銀座の時事通信ホールで開催予定です。
東京駅では、チューリップが満開です。 春で~す・・・