2014年4月4日 (金)
「三方よし」 中国で大きな反響
中国の雑誌 フォーチューン(春号)に、「三方よし」が、大きく紹介されました。
扁額 「積善の家に必ず余慶あり」
弊社の家訓が大きく掲載されました。
写真は、敬愛する竇少杰(トウ)さんと小生が登場しています。
チョンマゲを結った我家の「三代の鑑」も登場しています。
この記事は、昨年の11月末の来日された内容でです。
本年3月末も浙江省から研修団13名が来日されました。
彼らの出身地域は寧波(にんぽう)が多く、華僑の中でも最も優秀な商人を輩出したエリアです。
東京、名古屋を視察され京都へ来られ、弊社にお越しになりました。
先ずは、「三方よし」の基本理念をパワーポイントで説明です。
研修団の団長さんよりご挨拶です。
ともかく熱心で質問が多い!
三代の鑑 創業者(勤勉)→2代目(遊興)→3代目(乞食)の掛け軸は、異様に注目
弊社の別家室で歴代の幹部社員(OB)の写真額の前で小生の話
日本的な会社組織の在り方に質問が飛ぶ
「日本企業の社員のロイヤリティーの謎に迫る」・・・って、緊迫した空気でした。
弊社の家訓の前で記念撮影
「積善の家に余慶あり」(善い行いを積む家には子孫に慶び事がある)
この家訓の書は日本人ですが、出典は易教ですから、この扁額は全く中国語という事になります。
この「善いこと」(社会貢献)とは、何をすべきかが話題となりました。
西陣織美術工芸あさぎの説明です。
「黄金の織物」(24金)で大好評!!
西陣織あさぎ製の扇です。中国美女はさすが絵になる・・
バスで京都から近江の五個荘へ移動
近江商人博物館で・・・
華僑の筆頭格の「寧波商人」(にんぽう)だけあって、近江商人のことは完全理解。
でも、現代人の天秤棒の姿は、腰がふらつきますねぇ・・・
観峰館を訪問しました。
習字の館ですが、漢字の博物館でもあります。
玄宗皇帝の文字の拓本です。
避暑山荘(世界遺産)の皇帝の玉座
余りの見事さ、迫力、コレクションのレベルの高さに中国の人もビックリ。
文化大革命で中国の古典は破壊されましたが、中国の古い文化財が日本の五個荘で収蔵され、書道の模範として多くが愛情につつまれ、教育用に大事にされています。
中国人にとって息をのむ光景で、最後に観峰館の職員さんは中国人の熱い拍手に包まれました。
雛祭のシーズンで、観峰館の四合院にて小生の母の嫁入り支度(昭和12年)が展示されていました。 母の実家の思いのこもった花嫁衣裳です。
五個荘の拙宅の離れ座敷にて車座で座談会となりました。
小生への質問は、事業の後継者、自社株式、相続について話が集中しました。
中国のメンバーは創業者、2代目などですが、経営者の平均年齢は日本よりも15歳は若いですね。
善事、社会貢献とは? 生活習慣つまり早起き、倹約に興味が集まりましたね・・
半時間の予定が1時間半になり、夕闇が迫るまで議論が続きました。
庭で全員で記念撮影
みんなと握手をして別れを惜しみました。
最後は、中国研修団の方々がバスで出発され、小生は修学旅行の旅館の番頭のようにいつまでも手を振っていました。
彼らは、本当に善意にあふれ熱かったなあ・・・
後記
上海の大学より、7月のシンポジウムで「三方よし」の招請が来ました。
世界中で近江商人の三方よしの理念が広まると、世界平和、経済発展、住みやすい社会が実現すると思います(^O^)