2014年4月23日 (水)
春の芽吹きの散歩道
先週の連休に夫婦で山中温泉(石川県加賀市)に行ってきました。
ここは、芭蕉が逗留したり、北大路魯山人が近くの温泉で九谷焼きやの腕を磨いたり、歴史と文化の香り豊かな地域です。
この山間(やまあい)に、鶴仙渓(かくせんけい)という素晴らしい渓流のイオンと森林浴ができる散歩道があります。
私は疲れた時は、きまって、この地で心身ともに蘇生し生命の息吹を感じます。
由緒しい石造りの黒谷橋を越えて 下の川は鶴仙渓(大聖寺川)です。
ここから、200メーター山道を歩くと東山神社です。
惟喬親王(これたかしんのう)が祭神で、木地師の信仰の地です。
ここは山中塗りの漆器の大産地で、木地師や塗り師の里です。
小生の故郷(東近江市五個荘)の愛知川の源流の小椋郷の蛭谷に筒井神社があり、まさしく惟喬親王の木地
師のメッカで全国の信仰を集めています。
山中温泉はまだ寒いので今頃桜が満開です。
芭蕉堂です。
ここは松尾芭蕉が歩いたところで多くの句碑や足跡があります。
鶴仙渓の流れに沿って遊歩道があります。
急流は蛇行しながら豊かな水で満ちています。
いたる所から水が滝となって降り注ぎます。
川の緩やかなところに木橋が掛かっています。
素朴な橋ですが、増水時に流されないように舟のように繋がれています。
遊歩道は山の中の森林を通ります。
ユニークな「あやとり橋」です。
勅使河原蒼風の作品です。
赤い毛糸であやとりをしているようなアート感覚ですね。
遊歩道が飛び石に変わります。
下は川ですから、増水時、ここは川底です。
瀧がいたるところにあり、山の上から川に注ぎ込み、虹がかかります。
シャガ(奢我)の白い花
木陰の湿ったところに群生をしていますね。
あっ、ゼンマイだ!
花言葉は、秘めたる若さ、夢・・です。
川の音が激しくなりました。
椿がきれいに咲いています。
遊歩道が椿の花でカーペットになってメルヘンのような世界です。
ゆっくりとした流れと森林が続きます。
ヤマブキ(山吹)です。
アセビ(馬酔木)がたわわに咲き誇っています。
馬がアセビを食べると花の精で酔っ払ったようになるそうです・・
こおろぎ橋まで来ました。 夫婦で・・・
こおろぎ橋から青いもみじがきれいです。
松尾芭蕉の句碑がありました。
漁火に かじか(河鹿)や波の 下むせび
後記
山中温泉のかよう亭の湯につかりました。
亭主の上口昌徳さん(82歳)は、超人的にお元気で、アート、美食、健康についてのお話はすばらしく時のたつのを忘れます。
海老原料理長の絶品です。
他に載せる料理が無かったのかって? これが、ホントに旨かったんやから・・
モモの花を見送ってくれました。