2014年6月13日 (金)
白洲次郎と正子の「武相荘」を見学・・・至福のひとときでした。
戦時中(昭和17年)、白洲夫妻は東京都町田市の蚕農家を購入し、カントリーハウス(田舎家)として自己流に改造して武相荘(ぶあいそう)と称し、ここで終生暮らしました。
白洲次郎は、神戸の大金持ちの息子として生まれ、ロンドンで17歳から9年間留学(ケンブリッジ)し、後年、マッカーサーや吉田茂首相を相手に強固な意志を貫いて、講和条約、憲法改正、初代貿易庁長官、東北電力会長を務めました。
そしてさっさと田舎へ引っこみ、日本の行く末を真剣なまなざしで見て、80歳まで自分でポルシェを運転し、出番を感じると財界、政界にさっそうと登場しました。
その次郎が「自分の発想の源、わが理想」と言わさしめた正子。
白洲正子の幅広い教養と優れた感性・・・・
武相荘には、人生とビジネスの多くのヒントがありました。
立派な長屋門が見えてきました。
白洲次郎の手製の郵便受け
次郎は木工製作など手先が器用でした。
茅葺の家で樹齢の古い樹木が迎えてくれます。
竹やぶが広がります。
茅葺(かやぶき)の豪農の構えです。
玄関はいるとなんともオシャレなリビングが登場しました
今も、白洲夫妻がソファに座っていそうです・・
座敷に白洲正子好みのきものが陳列していました。
正面左は、麻縮の紅型、右は琉球の綿絣
伝統文化への愛着と造詣の深さに感動しました・・・
福沢諭吉の扁額です。
化翁を束縛す 是開明なり
自然や社会の動きを人間の知力で制御し、自然の法則を人類の幸福ために発展させるのが文明化の目的です・・・の意
白洲次郎のダンディズム
ベンソンの懐中時計(18金製)
GHQ(アメリカ司令部)の人達と吉田茂首相 白洲次郎(吉田茂の左隣)
白洲次郎が愛したペイジ・グレンブルック
次郎がケンブリッジ時代、友人のロビン(伯爵)とともにジブラルタルに12日間、車に乗って旅行をしました。
入口の昔の井戸
農家の牛小屋を、次郎は工作室にして使っていましが、私はここで紅茶を頂いた・・
ミルクティは極上でした・・・
後記
女性は白洲正子の生き様、教養、感性にあこがれるでしょうねぇ・・
白洲次郎は、英国仕込みの紳士道(プリンシプル)を体現しました。
日本で初めてジーンズを履き、ダンディズムの極致、真のリベラリストでしょう。
「敗戦」「占領」から「独立」へ激動の昭和史を生きた最強の侍ですね。