2014年6月26日 (木)
伏見の酒蔵を見学
6月22日(日)、京都府・登録文化財所有者の会(略称 登文会)の総会が、「日出盛」で有名な松本酒造さんのご好意で古い酒蔵で開催されました。
伏見の酒蔵街の名物、18メーターの「レンガの煙突」(文化財)が見えてきました。
松本酒造さんは、創業寛政3年(1791年)220年の老舗です。
大名屋敷のような豪壮な工場です。
入口です。
文化庁の有形登録文化財、近代化産業遺産(経産省)、歴史的意匠建造物(京都市)、景観重要建造物(同)、
京都の伏見の酒蔵の文化財的価値が判りますね・・・
高瀬川沿いの大正期建造の伝統的な木造酒蔵群が並ぶ松本酒造さんのパンフレット
桃の滴(しずく)、日出盛・・どれも有名ブランドだ。
万暁院(松本酒造さんの迎賓館)でお抹茶の接待をして頂きました。
高山右近いわれのキリシタン灯篭や、由緒ある庭石が多いですね。
さすがに伏見の酒蔵の旦那さんだけある・・・
明治期の煉瓦造りの酒蔵で登文会の総会があります。
京都府の文化財保護課の課長さんや、大阪、愛知の登文会のご来賓がご参加です。
ツカキ㈱は、京都市の三条通にあるSACRAビル(大正五年建築の石造り建物 登録文化財)を所有し、登文会の会員です。
総会のあと、画家の橋本関雪の銀閣寺(京都)の「白沙村荘」の補修事例の講演です。
橋本関雪が建てた在古楼(大正7年築)とその内部
大がかりな文化財補修のお手本で素晴らしい・・・
おカネが途方もなく掛かったでしょうねぇ(-_-;)
いよいよ酒蔵の見学です。招き入れる松本保博社長
酒蔵に掛かっていた扁額(先代社長の言葉)
「蔵は老化しても、蔵内は老化させるなかれ」
日本酒の製造についてレクチャーを受けました。
温度管理(味が変わる)、雑菌の発生(大危機)の防止など、実にデリケートな生産工程。
文化財の工場の耐震補強の説明です。
天井のはしごのような通し梁(はり)、巨大な格子の耐震壁。
すべての木材に柿渋を塗るのだそうです。(殺菌性)
巨大な工場です。
配管がいたるところに走っています。
酒蔵のシンボル 杉玉
お酒の仕込みの時、植木屋さんが杉の葉っぱで作り込むんだそうです。
伏見城のお濠の名残りの川だそうです。
向こうに見える鉄筋の巨大な工場は月桂冠です。
懇親会で・・
右は、河井寛次郎邸の河井さん、松本酒造の社長さん
右は、橋本関雪のお孫さんの橋本眞次さん、工務店さん
橋本さんのご尽力で、京都、登文会は活動しており、大感謝!!
大勢の方のご参加で盛り上がった宴会でした。
後記
偶然、同じ日、弊社の岩戸山町の京町家が、グランドオープンの日
テナントさんのSOW様へお祝いに出かけました。
庭が梅雨時で美しい・・・
2階の床の間にユニークなモダンアートの日本画の掛け軸が素敵(^O^)
ニューヨークの自転車 オレンジ、ゴールド
目立つネェ~ (@_@;)
こんなキラキラが走っていれば声を掛けてねヽ(^o^)丿