喜左衛門ブログ:President Blog

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2014年11月26日 (水)

大統領、幻の来日

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マダガスカル共和国って知っていますか?
アフリカ地図の右手下に大きな島がありますね。
そこは、アフリカの楽園、マダガスカル島です。
バオバブの樹木や、キツネザルなど、独特の生態系をもつエリアとして有名ですね。

東京の広尾に在日のマダガスカル共和国・大使館があります。
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マダガスカル大統領の来日が12月に予定され、大使館は突貫工事で外装、内装が一新しました。

ラジャオナリマンピアニナ大統領夫妻の写真です。
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マダカスカル共和国は、54年前にフランスより独立し、今年1月に民主的かつ平和的な選挙で、現大統領が選出されました。
安倍首相は、アフリカとの友好と通商の促進の一環で、大統領を国賓として日本に招聘されました。
本年12月2日に大統領夫妻は外交・経済関係の閣僚と共に関西国際空港に到着の予定でした。
かねてから、ツカキ㈱は、マダガスカルの宝石(デマントイド・ガーネット)を扱っており、お取引先様とご一緒に12月2日の夜に京都で歓迎レセプションが計画しました。

弊社の招喜庵(築300年前)で、木乃婦さんの京料理で和食宴会(ツカキ主催)をする予定で、色々な案を練りました。
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木乃婦のオリジナル献立表です。

ラトディソア・アンドニリナ参事官といっしょに
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大統領が、天皇皇后陛下との謁見、安倍首相との会見などの予定があり、京都での歓迎会のプランのミーティングをしました。
ところが、11月18日に突如、国会の解散が決まり、12月初旬から衆議院の選挙活動となり、安倍首相はマダガスカル大統領の来日を延期要請されました。
えらいことで、ツカキ㈱も歓迎会が中止となり、大慌てで関係各位にお知らせをしました。
ツカキ㈱の役員などの関係者はショックで茫然自失でした。

11月19日、小生と弊社の井垣は、マダガスカル大使館を訪問し善後策を練りました。
ユージェーヌ・マハオニソン大使と握手
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さすがに大使は終始上機嫌で、安倍首相に対し、不満めいた話は一切ありませんでした。

マダガスカルのバオバブの樹木と下記は特産のジャム(2009年にフランス大賞を受賞)です。
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大使館とは、今回の突然のトラブル(延期)を通じて、一層仲良くなりました。
日マ両国は親密でありたいですね。

後記
今回の大統領の歓迎会主催の件で多くの事を学びました。
日本の内閣府のいざという時の「内(国内)向きな姿勢」、宮内庁の外国の賓客へのポリシー、外務省の官僚的な態度など、打ち合わせと事態の進行のやり取りの中で、学ぶことが多くありました。
日本はせっかく多額の費用を使って、外国との友好を深めようとしているはずなのに、各省の対応と連携があまりにもお粗末で、日本人として恥ずかしく思いました。
役所として改善すべきこと、我々の民間の草の根レベルでやるべきことが沢山あります。
ツカキのテーマは、「外国との友好と通商の促進」であり、皆様のご支援、ご協力を切にお願いするしだいです。