2014年12月27日 (土)
アラブの宝石箱アブダビのグランドモスク
今週、ドバイ出張のおり、アラブ首長国連合(UAE)の首都アブダビを訪問しました。 中国に例えれば、ドバイは上海で、アブダビは北京です。
UAEは、7つの首長国連合で成り立ち、アブダビの首長はUAEの大統領、ドバイの首長は首相を務めます。 アブダビは石油の大産油国で大富豪で、ドバイは金融立国で商業のハブです。 (ドバイの産油量はアブダビの10分の1以下です。)
今日は、世界第3位という巨大で、世界で最も美しいといわれるアブダビのグランドモスクを紹介します。 砂漠の中の緑に恵まれたグランドモスクが見えてきました。
イスラム教は、西暦570年にアラビア半島のメッカで生まれたマホメットが、610年頃、神の啓示をうけイスラム教を唱えました。 西暦630年頃、マホメットはアラビア半島を統一し、イスラム帝国の発展の基礎が築かれました。
壮麗なモスクには水がふんだんにあります
水は砂漠では命の源泉で、水が無くなると樹木も一瞬で枯れ木となります。 噴水は富の象徴です。
白い大理石に象嵌が施されています。
アラブ人は宗教的情熱と生活・商業圏の拡大の欲求から大規模な聖戦(ジハード)を敢行して領土を拡大しました。
モスクの中は壮麗なドームが続きます。
中央の礼拝堂が見えてきました。
壁にタイルでアラベスク文様が至る所にあります。
紀元前1000年頃にペルシャ文明(イラン人)が栄えましたが、7世紀の勃興したアラブ人のイスラム教が飲み込み、強大ないイスラム文化として拡大しました。
巨大な中庭の真ん中に礼拝堂があり、特別な神聖なエリアです。
堂内は大理石、絨毯、シャンデリアがあり、この世の楽園です。
巨大な絨毯で敷き詰められ圧巻の贅沢さです。 これらのペルシャ絨毯は、シルクロードを経て、7世紀の頃、日本に到来し奈良朝の正倉院に沢山、収納・保管されています。
美しいアーチ状のドームがアラブの情緒と醸し出します。
イスラム教のお祈りの時間が示されています。
日に6回あり、アラーの神に祈りを捧げます。
巨大なシャンデリアが延々と続きます。
床の大理石は色々な色の大理石の象嵌(モザイクのように色石をはめ込む)しています。
美しい壁のタイルです。
砂漠の花が咲き誇ります。
乾燥した地面に黒いホースが張り巡らされ、植物の命を支えます。
後記
このあと、アブダビ、ドバイの関係先を商談で回りました。 アラブのルール・常識は、西側の世界、日本と異なり、とても興味深くかつ大変です。
来年も一生懸命に勉強し、少しでも成長し頑張りたく思います。