2015年2月2日 (月)
「2015年西陣織展」と「琳派400年記念祭」
1月末に西陣織会館にて「2015年西陣織展」(主催・西陣織工業組合)が開催されました。
今年は「琳派400年」がテーマです。
俵屋宗達の風神雷神がシンボルです。
会場の西陣織会館です。
西陣織コンテストで入賞したのはどこか?
多くの西陣織の機屋の連中、きもの関係者、伝統工芸の人達など多くの方が参観に来場されています。
塚喜商事㈱あさぎ事業部より審査会へ3点、応募出品しました。
あった!!京都市長賞や他にも入賞しているヽ(^o^)丿
京都市長賞を頂戴しました。
尾形光琳の松島図をベースに銀・黒のモノトーンで鶴が群舞します。
近畿経済産業局長賞
丸帯で尾形光琳の紅白梅図(国宝)よりデザインしました。
右の半身が京琳派の光琳、左半身は江戸琳派の酒井抱一「十二か月花鳥図」この丸帯は、右左と垂れ先と手先からとで4通りの帯の結び方ができる優れものです。
もう1点、出品しました。
琳派創成・・宗達の絵の上に光悦の書を記した絵画を帯にしたものです。
◆同日、京都劇場で「琳派400年記念祭開幕記念フォーラム」がありました。
千人以上の大ホールが満員の盛況でした。
塚喜商事㈱「西陣織美術工芸あさぎ」の作品で協賛しました。
尾形光琳の紅白梅図(国宝)の丸帯で、菅井英子先生(デコ菅井)のデザインでドレスを作りました。
いよいよ「琳派400年記念祭」の幕開けです。
ステージは、「月映え風立つ」俵屋宗達の風神雷神をモチーフ・・・
大谷祥子さんのお琴、松田惺山さんの尺八、鬼太鼓座の和太鼓・・・心に染み入る舞台でした。ステージは撮影禁止で、京都新聞の1面で大々的に紹介されました。
主役の大谷祥子さんは、「西陣織美術工芸あさぎ」(尾形光琳の紅白梅図)の丸帯の生地を使って、デコ菅井さんデザインの衣裳を着られました。
左から、菅井英子先生、小生、大谷祥子さん
大谷祥子さんは、東京芸術大学音楽学部卒。古典邦楽のみならず、多くのアーチストと共演。東本願寺の先代門主の次男・大谷暢順様ご夫人としてジャポニズム振興会副会長などを務められています。
菅井英子先生と大谷祥子さんのツーショット
琳派400年の様々な作品・・・
尾形光琳の紅白梅図
俵谷宗達の杉戸絵白象図(ゾウの絵)
琳派400年のガイドブックより
後記
京都は、2015年は「琳派400年記念祭」一色で染まります。
安土桃山時代~江戸時代にかけて、朝廷から武家社会、さらに町人層まで巻き込み日本社会は、衣食住のすべてにわたり美を意識し洗練されていきました。そんな中、俵屋宗達、本阿弥光悦、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一、伊藤若冲・・と続く琳派の美の系譜・・
京都発の「琳派400年」は世界に発信され、多くの美のウェイブがもたらされるでしょう。