2015年4月24日 (金)
丹後で「西陣織美術工芸あさぎ」の織り手の大宴会ヽ(^o^)丿
先週の土・日曜日に京都府北部の丹後地方へ出張しました。
京都市内から車3台に分乗して、弊社のあさぎ部隊10名が出発しました。
2時間半走ると、京丹後市に到着です。
ますは、翔英整経さんを訪問しました。
「かせ」の糸を、機(はた)のたて(経)糸として整えることを「整経」(せいけい)といいます。
かせ糸からワクに巻いています。
たて(経)用の糸を巻いたワクが沢山並びます。
翔英整経さんの社長さん。永年、あさぎの整経の無理難題をお願いしています。
あさぎは精密織ですので、たて糸の色変化でぼかしを表現するので、あさぎの整経は手間が掛かるのです。
整経のドラムで、たて(経)糸を整えています。
たて(経)糸を巻き取る巨大なドラムです。
整経用のドラムの前で、塚喜商事㈱あさぎ事業部の社員(手前は名越室長)
新鋭機 レピア織機を見学しました。
シャトル(杼・ひ)が飛び交う従来の織機と異なり、レピア(剣)は右から剣のようなフックが左端からよこ(緯)糸を引いて いき織っていきます。
皆と昼食のあと丹後半島の間人(たいざ)の海辺にでました。
間人(はしうど)皇后と聖徳太子の石像です。
丹後半島は太古の昔、中国大陸からの表玄関で、中国の文明が流入し、日本で最も文化の進んだ地域でした。
浜辺で記念撮影大会
4年前、学生の頃、この浜でキャンプを張った瀧山君
幻の青春の思い出が、いきなり仕事場として再登場し、滝山君は丹後(間人)との運命的な出会いに感動したそうです。
あさぎの3人の看板娘
左から,松井さん、藤村さん、平井さん
我々夫婦
家内は監査役ですが、家では、家内が取締役で、私は取締られ役です。
いよいよ宴会の会場の「シーサイドホテル佐竹」です。
佐竹さんの本業は、佐竹運送さんにはいつもお世話になっています。
あさぎの織機は特殊な1800口ジャガードで普通の2倍の精密さで、しかも丸帯(普通の2倍の幅)を織っています。
そのため、織り手は特別な技術のある人に限られ、その技能者へ織機を貸出して機織りを委託しています。
今日はそんな信頼する織り手さんの会なのです。
宴会のスタートは、丹後の織り手のまとめ役の木本正久社長よりのご挨拶です。
木本さんは素晴らしい人望家です。
塚喜商事㈱を代表して私より御礼と近況報告です。
丹後産地の問題は、①生産本数の減少、②織り手の高齢化、③織機の老朽化などです・・・・
あさぎは、①販路の拡大をめざし売上を向上する(前年比131%)
②織り手の高齢者を大事にし、同時に40代、50代の人達が活躍し、さらに若い人を増やします。
③ジャガードのコントローラーのUSB化などを進める。
あさぎの織り手の出席者20人から、大きな声援を頂きました。
名越と松嶋より、本年1月に西陣織のコンテストで、あさぎが京都市長賞、近畿経済局長賞を頂いた作品の披露です。
大拍手が巻き起こりました。
デコ菅井の作品である「クリムトの接吻」のバッグ、おじゃみ型のクッションの紹介
織り手は、自分たちの織物が思わぬ形になっているのでビックリです。
織り手のひとり藤田さん(市会議員)よりの挨拶
大江さんよりの近況報告
京都市長賞の賞状と織り手の鍋島さんの記念撮影
近畿経済産業局長賞の賞状と大江さん
澤さんより照れながら挨拶です。・・・澤さんの妹が弊社あさぎ事業部の藤村さんです。
「お兄ちゃん!」ヽ(^o^)丿と掛け声が掛かります。兄弟同じ顔している(@_@;)
能勢さんの話
まだまだスピーチが続きます・・・
田中梅男さん(右)と談笑する丹後出身の弊社の松嶋(左)
膝を交え、酒を酌み交わし、西陣・丹後の未来を語る・・・・
いよいよお開き・・・
木本正樹さんより三本締め
握手し肩を抱き合いながら、「明日から頑張ろう!!」と誓い合いました。
後記
西陣の織元が大挙して丹後に出掛けて、みんなで酒を酌み交わすってことは、過去無かったようです。
丹後の寄合は亭主だけが通常ですが、今回は、織り手の主役の奥さんの参加が多く、自然発生的に男の席、奥さんの席に集まり 、本音の話し合いがアチコチに生まれ、互いの気持ちが分かり合える素晴らしい宴会になりました。
「 織り手→織元→買継(西陣産元問屋)→室町問屋 」は昔ながらの秩序ですが、これが一心同体となり本音トークでモノ作 りが進んでいます。
日本の伝統産業から画期的な製品をつくり世に出していくために皆で頑張りたく思います。