2015年7月27日 (月)
加賀温泉郷・・緑とオゾンがあふれる鶴仙渓・・・
石川県加賀市の山中温泉は大自然の楽天地にあり、先週の休日に家内と行ってきました。
ここは、元禄2年の初秋、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の途中、山中温泉の名湯と風光明媚な景色を楽しみました。
これを記念して黒谷橋のあたりに、明治43年に全国の俳人の手で芭蕉堂が建てられました。
芭蕉は、「山中や 菊は手折らじ 湯の匂ひ」の一句を詠みました。
・・山中の湯に浴せば、中国の菊茲童が集めた不老長寿の菊の露を飲むまでもない・・の意。
大聖寺川が流れ、山間に深い渓谷をつくりました。
この峡谷を鶴仙渓といい、渓流沿いに夢のような遊歩道があります。
渓流、次に杉林の中に続きます。
水量豊かな大聖寺川が流れます。
流れが緩やかな所は木々が水面に映り込んで幻想的です。
川幅狭い所に橋が掛かっています。
大量の水があったときは橋が浮いて、鋼鉄のロープで橋が係留できるようになっています。
野鳥のさえずりが聞こえてきます。
水がふんだんにあふれ、いたる所に湧水と滝があります。
川床に飛び石があり、道は続きます。
大きな滝があります。
「あやとりはし」です。
華道草月流3代目の勅使河原宏先生の作品で、ユニークはS字型のデザインです。
山中温泉は、伝統工芸(漆器の山中塗、九谷焼)、伝統芸能(山中節、芸者)があり、アートがよく似合う
洗練された土地柄なのです。
山中温泉のかよう亭です。
この上口社長ご夫妻とは、15年来のお付き合いで、五個荘にも来て頂きました。
「日本一の朝食」です。
海苔の極上品、アツアツの出し巻、焼き立ての脂の乗り切ったハタハタ・・
かよう亭の中は小さな美術館ようです。
昔ながらの温泉街
山中塗の粋を凝らした山中座
ここで芸者さんが山中節を舞います。
郷土芸能の水準を超えた「日本の古典芸能」ですね。
後記
山中温泉はお隣の山代温泉と並ぶ加賀温泉郷の名湯です。
年に1回は湯治に「かよう亭」に来ますが、山中塗りの木地師の名人、佐竹康宏さんを訪問します。
彼も五個荘の拙宅に2回も来て頂き、大の仲良しです。
佐竹康宏さんは、来春に三越日本橋本店で個展をされます。
素晴らしい木地(黒柿、神代杉、欅など)を神業のような技術で、木製の様々な逸品を作り上げます。
3月中旬の三越の作品展、是非、見に行ってくださいヽ(^o^)丿
名品を見慣れたあなたの目も驚く(@_@;)ほどのシンプルなデザインで、研ぎ澄まされた究極の作品です。