2015年10月5日 (月)
奈良の古寺めぐり 【1】
先週のシルバーウィークに久しぶりに奈良へ家内と行ってきました。 奈良公園にある興福寺、西の京の唐招提寺、白鳳時代の薬師寺を巡りました。
◆ まずは、天平時代の創建、唐招提寺の鑑真和上に出会ってきました。
山門から大勢の参拝客が来ておられます。
天皇が正統な仏教の戒律(ルール)を必要とし、中国の高僧である鑑真さんを招聘しました。 鑑真さんは、中国から日本への渡航に5度も挑戦し、海難でついに失明。 それでも仏教への情熱があり、ついに来日(753年)、東大寺で聖武天皇らを受戒し、759年に唐招提寺を創建し、4年後に76歳で亡くなりました。
国宝の金堂です。
奈良時代(1300年前)に建った現存する最大の建物 柱がエンタシスでギリシャ宮殿のようです。
金堂の内陣、中央の廬舎那仏。国宝(パンフレットより)
立派な講堂です。
鑑真和上の御陵と、国宝の鑑真の坐像(パンフレットより)
経蔵
校倉造で正倉院みたいですね。
萩の花が咲く金堂
◆ 白鳳時代の名刹、薬師寺に行きました。 天武天皇と持統天皇(天武の皇后)が帰依した飛鳥に創建されました。 薬師寺の大講堂
薬師寺の金堂
薬師寺は東塔、東院堂(ともに国宝)などを除いて大部分が昭和~平成に再建されました。 薬師寺全体に復興への情熱、オーラが漂っています。
金堂内の薬師三尊像(パンフレットより)もちろん国宝です。
左が日光菩薩、左が月光菩薩様 古代の金銅仏の最高傑作ですね。
◆ 日本の国宝の仏像の17%は興福寺にあるそうです。 奈良公園のど真ん中の興福寺を参拝しました。
興福寺の東金堂と五重塔(ともに国宝)
五個荘小学校の5年生の時、奈良へバス旅行にきました。 シカのせんべいをやり、いっぺんで奈良が大好きになりました。
興福寺の国宝館の龍燈鬼立像(国宝)プンフレットより
阿修羅立像と五重塔(ともに国宝)
阿修羅さんはハンサムで女性に大人気です。
北円堂(国宝)
堂内には、鎌倉時代の肖像彫刻の最高峰の無著・世親像が安置されています。 鎌倉時代の彫刻は、運慶、快慶らのリアリズムのあふれた躍動感のある彫刻、無著・世親像のように精神性の高い像があり、奈良の仏教美術に現代的な刺激をもたらしています。
ただ今工事中の中金堂です。(あと3年後に完成です。)
中金堂の新しい柱に唯識の祖師像を畠中光亨画伯が描いておられます。(9月15日のブログで紹介)
夕やみ迫る興福寺の五重塔と猿沢の池
充実した1日で、興福寺のお隣の奈良ホテルで1泊しました。 続きは、次回のブログで紹介します。