2015年10月7日 (水)
奈良の古寺めぐり 【2】
先月の連休の奈良旅行の続編、家内とケンカせずに平和に2日目を迎えました。
泊まった奈良ホテルから歩いて10分間にある春日大社へ早朝に参拝しました。
古い石灯篭が続く参道です。2000基以上もあるそうです。
寄進した多くの方の名前が彫られ1300年の歴史を感じます。
春日大社は常陸国(茨城県)の鹿島から、平城遷都に際して勧請して都の守り神にしました。
立派な春日大社の中門と御廊(楼門、重文)です。
本殿の回廊には灯篭が1000基以上、吊っており実に壮観です。
真っ暗な社殿にある幻想的な春日灯篭です。
奈良公園、春日大社の境内にはシカさんが一杯います。
現在1052頭がおり、早朝のため、シカさんは腹が減っているのかシカせんべいに積極的です。
朝から、春日大社で結婚式を挙げるカップルが人力車に乗って登場です。
「羽織袴の花婿」と「綿帽子の花嫁」は初々しいですえぇ(^O^)
可愛いシカがいました。
ウチのベス(愛犬)とそっくりヽ(^o^)丿
・・どこが似ているの?
・・つぶらな目と鼻のてかり具合いがそっくりです・・・
参拝して、宿舎の奈良ホテルに帰ってきました。
明治42年(1909年)に関西の迎賓館として建築され木造の文化財のホテルです。
大広間は、格天井で春日灯篭を模した古いシャンデリアが光っています。
明治建築の大巨人、辰野金吾の設計です。
部屋には暖炉があります。
今では消防法のため暖炉は使用禁止ですが、昔のスチーム暖房の設備がそのまま生きており、冬場は石炭(?)を焚いて暖房ですねヽ(^o^)丿
アインシュタインが弾いたというピアノです。
クラッシクなボンボン時計です。
昭和天皇がお泊りのおり、この時計を珍しがしがられて音のなるころ、再び、お出ましになったそうです。
さすがは、奈良ホテルで、歴代の天皇・皇后両陛下、皇太子様、宮様は、たびたびご宿泊されて皇室の定宿です。
古い食器はNHのイニシャルがあります。
さらに目を凝らすと、NLHとあります。
ウン?・・LVMならルイヴィトンだが・・
長崎ホテルで、100年前は「ナガサキ・リミッテッド・ホテル」と言ったらしく、その100年前の食器が同じイニシャル(NH)の奈良ホテルで使われているのです。
設立当時、両ホテルは同じ経営者でした。
奈良公園のシカは、ホントに可愛いですね。
中国観光客がシカせんべいを爆買して、シカに爆食をさせているらしいのです。
だから中国人観光客の行ったあとは、シカはゲップをしているそうです・・・
中国人がシカをからかって、シカに咬(か)まれたそうです。
だから、看板に英語で「シカはワイルドアニマル(野生動物)で要注意!」と書いていました。
シカは春日大社の神様のお使いですから、常識では咬みません(>_<)
猿沢の池、興福寺の五重塔・・・修学旅行以来の変わらぬ風景ですね・・
奈良町を散策しました。
人気の中川政七商店です。
ならまちは町屋が沢山並び風情がありますね。
市が運営する大きな町家で、座敷も大きく中味は文化施設になっています。
後記
京都から車で1時間、連休には近すぎる旅行ですが実に贅沢なひとときでした。
平安時代の京都の仏像やお寺の目が慣れていると、奈良はシルクロードの終点地で、中国(唐)、インド(天竺)、ペルシのエキゾチックな風情を強く感じます。
古代のまほろばの大和、シルクロードからの文化の流入で律令国家が誕生し渡来文化(仏教)が栄えました。
京都に遷都し奈良は衰微しますが、鎌倉時代に奈良の仏教は復興し彫刻もリアリズム溢れた作品(運慶、快慶など)が勃興し、奈良に新しい魅力が登場します。
また、奈良に訪問したいですね。