2015年11月30日 (月)
紅葉の大山崎山荘と生々居
東海道本線の山崎駅(京都駅から14分間)の駅前に、妙喜庵があり国宝「待庵」(千利休のお茶室)があります。
この地は、秀吉と光秀が天下を分けて戦った天王山の麓にあり、通称、山崎の合戦場です。
JR山崎駅から歩いて10分間で大山崎山荘の入口のトンネルにやってきます。
ここは素晴らしい紅葉の名所です。
やがて大山崎山荘(重要文化財)に来ます。
大正から昭和初期にかけて、加賀正太郎がこの山荘を建てました。
加賀正太郎はマッサンのニッカの大株主であり、晩年に病になり、ニッカの持ち株を、アサヒビールのオーナーの山本為三郎に託します。
加賀正太郎は大正時代に東京商科大学(現・一橋大学)を卒業後、英国に留学し、新進気鋭の大実業家となり、蘭の花を愛しゴルフを愛したモダンボーイです。
(名門・茨木カントリーを開設)
後年、アサヒビールが大山崎山荘を引き受け 「アサヒビール大山崎山荘美術館」 となりました。
山本為三郎が熱心に応援した民芸活動家の浜田庄司、河井寛二郎、バーナードリーチの陶器のコレクションや、後年、アサヒビールが求めたモネの睡蓮の大作があります。
テラスから三川合流(宇治川、桂川、木津川)が眺望できます。
大山崎山荘の道を歩くとすぐに生々居があります。
ここは、加賀正太郎が同じ敷地内に弟の為に建築し「生々居」と命名しました。
縁があって今年の4月に、小生はこの生々居をお引き受けしました。
今日は、東久邇信彦様ご一行が生々居にお越しになりました。
ホールへの階段です。
ステンドグラスが輝き、手すりにはフクロウの彫り物があります。
暖炉の上には、ユングフラウヨッホ(スイスのアルプス)の絵画が掛かっています。
大正時代に加賀正太郎が日本人としてこの頂上に初登頂しました。
クリスマスの飾りが美しい・・・
リビングで昼食後に、東久邇様にくつろいで頂きました。
今日ばかりは、小生ら夫婦も少々緊張気味です。
東久邇信彦様は東久邇家のご当主で、お母様は昭和天皇の長女の成子様、お祖父様は東久邇首相(戦後初の首相)・・・ロイヤルなご家系ですね。
生々居の庭もすっかり紅葉です。
ただ今通行規制の変更により、生々居の前まで車が来られないので、生々居の裏玄関を作り駐車場を工事します。
来春には完成予定で、是非、お越しくださいヽ(^。^)ノ