地球の裏側、ブラジルを訪問しました 【1】

今、ブラジルは夏、日本との時差は１３時間、世界最高品質の生糸を求めて旅をしました。
ブラジルは、奇跡の成長をとげ、GNP世界７位、堂々たる大国です。
GNP世界ランキングは、米、中、日、独、英、仏、ブラジル、伊、印、露がベスト１０。 　　
人口は２億人（世界第５位）で、うち１億３千万人が生産人口（１５－６４歳）で１４－３０歳が５３００万人で、若い力が圧倒的に多い国です。 首都はブラジリアで、観光名所はリオネジャネイロですが、サンパウロの人口は１１００万人で南米最大の都市です。 サンパウロ中央駅です（下）。 　　　

ここは、サンパウロのパウリスタ通りのビジネス街です。 　　　

「ブラジル三菱東京UFJ銀行サンパウロ本店」を表敬訪問し、ブラジル経済のレクチャーを受けました。　　　

ブラジルは、労働者の権利が厚く保護されており、インフレを抑えるために高金利で、日系企業も経営の課題が多いようです。

ブラジルの通貨、レアルvs米ドルのレートです。 　　　

ここ2年の間に１ドル＝２レアルが３，８レアルになり、米ドルに対してレアルの価値は半減しました。
関西空港で、１レアルが４１円で購入しましたが、帰国して両替すると２３円しか戻してくれません。
（両替手数料が片道２０％強）・・３回両替したらゼロになる(＠_＠;)
インフレ（今年は９，４％）を抑えるために、金利も、公定歩合が１４，２５％です。 ブラジルの大企業は、鉄鉱石シェア世界一のヴァ―レ、南米一の石油メジャーのペトロブラスがあり、農業は砂糖、コーヒーは鶏肉の輸出世界一、大豆は二位です。 三菱さん、ご親切なご教示、有難うございました。

ビジネス街の真ん中の「バラの館」です。 　　　
　　　

コーヒー園の昔の領主の館だそうです。

ここに大手商社のブラジル支店があり、色々とお話しをお聞きしました。 　　　

日系企業が沢山出ており、トヨタ、デンソー、アイシン、東海理化など自動車系が多く、単車はホンダが市場シェア８５％だそうです。 日産、ソニー、オムロン、三菱電機、ユニチャームなど多彩です。
森川様、ご親切に本当に有難うございました。

サンパウロ最大のカテドラルです。（聖堂） カトリックが大半で、日曜日でミサが行われていました。 　　
　　　
　　　

聖堂にクリスマスの飾り付けがありました。

ブラジルは、ウエディングドレスや水着のメーカーの先進国です。
ここはブライダル・ストリートでショップが軒を連ねます。 　　　

結婚式用のクラッシクか―やリムジンのレンタル展示が並びます。 　　　
　　　
　　　

サンパウロは、日系人が多くここは大阪と姉妹都市で、日本人街の真ん中に赤い鳥居があります。 　　　

日本人街の街灯はちょうちん型ですね！　　　

ここに日本の移民史料館があります。 　　　

日系人はブラジルに１６０万人おり、大きなソサイティを形成しています。 ここには、過去、天皇陛下、皇太子殿下、三笠宮殿下夫妻、常陸宮殿下、秋篠宮殿下などが度々お越しになり日本の移民の労苦をねぎらわれ、小泉首相や安倍首相も来ました。 逆に近年、在日のブラジル人は、現在２３万人を超え日本の製造業に従事しています。

ブラジルへの日本人移民は、１９０８年（明治４１年）から始まり、当初コーヒー園での奴隷のような仕事や、アマゾンの低湿地の農地開墾など血の滲むような厳しい生活でした。
移民船ブラジル丸 　　　

アマゾンの動物たち 　　　

ブラジル拓殖組合が日本政府肝いりで発足しました。 　　　

１９４０年に、生糸の製糸部門がブラタク株式会社として独立しますが、１９４１年に日本は枢軸国（日本、ナチドイツ、イタリア）と、連合国（アメリカ、欧州、ブラジルなど）と敵国同士となり、日本からの移民は非常な窮地に立たされます。 移民の先人の惨憺（さんたん）たる苦労をしのぶ貴重な史料館でした。

サンパウロのショッピングセンターを見学しました。 　　　
　　　

世界共通のZARAなどがあり、地元の商店や日系の専門店も沢山あります。
フードコートは異常に大きく、人で一杯でした。 　　　

クリスマスのデコレーションで家族の撮影ポイントになっています。 　　　

ブラジル産のキリンビールです。 　　　

ブラジルの煮込み料理でとても美味しかったですね。 　　　

後記
日系人が多く、とっても親しみやすいブラジルです。 インフレと失業率が高くて犯罪が多く、強盗やひったくりが横行し、早朝散歩が生活習慣の小生は禁足令（？）で参りました(>_<)
明日は、ブラタクの生糸を求めて、サンパウロから飛行機で１時間半のロンドリーナ、さらに車で３時間走り世界最高品質の「シルクの聖地バストス」のブラタク社に向かいます。