2016年3月18日 (金)
アメリカ経済の力強さ、NY出張記【3】
NY出張3日目、いよいよ明日は帰国です。
NYは摩天楼がたくさんありますが、建築百年以上のアンティックなビルがたくさんあります。
お馴染みのアンティークなセント・パトリック教会の尖塔とロックフェラータワーが高さを競います。
摩天楼の王者、エンパイア・ステート・ビルは、世界大恐慌のさなか、1931年に竣工し、不景気で入居者が入らずエンプティ(空っぽ)ステート・ビルと皮肉られました。
高さ381メーター(電波塔の尖端は442メーター)で世界1の高いビルとして君臨しましたが、1972年にワールドトレードセンターにとって替わられます。(2001年の9.11事件で崩壊し再建)
◆アメリカ最強の金融機関、JPモルガン・チェースの本部は、パーク街をはさんで東側(上の写真)がJPモルガンチェース銀行、西側(下)が同証券が陣取り威容を誇ります。
ここにSMBCグループが入居し1200人(内、日本人は120名)が仕事をしています。 アメリカの資金需要は旺盛で、マンハッタンの不動産開発への巨額融資、アメリカ中西部の自動車関連融資が成長分野のようです。
「ドル・インデックス」のここ13年間の推移
米ドルと他通貨との組み合わせでドルの強さを計るインデックス・・・ここ2014年から急上昇で、アメリカ経済の好調ぶりが伺えます。
◆日本でお世話になっている大手証券を訪問しました。 外人の部長さんから債券の動向のレクチャーをみっちり受けました。
小生の頭の中で、むつかしい話と時差ボケが交叉し頭の中がチカチカしました(@_@)
社長さんの特別のご好意でランチをともにしました \(^O^)/
ギリシャレストランの素敵なお花で心が和み、地中海料理を堪能しました。
ありがとうございました。
◆日本の呪縛の世界観・・・
日本で今後の景気の動向の話になると・・中国の経済、朝鮮半島の情勢に過敏なります。 中国経済が破たんしかかっているとか、北朝鮮のミサイルが飛んでくるとか、地政学的リスクに怯えます。
アメリカにとって東アジアの情勢は、きわめてローカルな話題で、彼らの興味はアメリカ独自の成長路線にフォーカスされます。 日中台韓の共通する文化、相互依存する経済圏の東アジアは、互いに覇を競い合いライバル視しているからでしょうが、その結果、世界でも例を見ない高密度な成長性のある経済文化圏が形成されたのでしょうね。
日本は世界観をしっかりもって、東アジアの情勢に振り回されずに歩みたいものですね。
◆NYの五番街の有名なお店・・・ サックスフィスアベニュー(百貨店)のウィンドー
▼ルイヴィトン
▼フェンディ
あれっ、東京の「鎌倉シャツ」が出店している・・・
東京・丸の内でも大人気で、NYにも挑戦ですね\(^O^)/
夜のメットライフビルです。 昔はパンナヌビル(パン・アメリカン航空)で日系大手企業が沢山入居していました。
20歳の学生の頃、心臓をドキドキさせながら訪問した思い出のビルです。
◆グランドステーションです。建築後103年の歴史的建造物です。
構内では、”3.11”に合わしてジャパンウィークが開催され”TOHOKU”をアピールしており異国で胸が熱くなりました。
日本の「イオン」さんが、桜とランドセルを展示中で、ランドセルは”カワイイ”と大人気でクールジャパンの代表です。
構内の鉄道のプラットホームです。
日本のJRや私鉄のターミナルの美しさは世界一ですが、それに比べて外国の鉄道は一昔のままですね・・・
グランドステーションのマーケットです。
上から、人気の魚屋さん、NY必需品の香辛料のお店です。
オリジンのショップ
ここは色々と購入しました。
◆グランドステーションのオイスターバーです。
ここは大のお気に入りでNY来るたびに来ます。
色々な生ガキを一人8個づつ食べるのですが安い!!
ニューヨーカーが大好きな店でいつも満員の大繁盛です。
夜は、郊外のウエストチェスターで泊まりました。 アメリカの大富豪の広大な屋敷(中世風のお城)がホテルになっているのです。
古城の窓からハドソン川が見え、遠くにマンハッタンの摩天楼群が見えます。
のびのび羽を延ばす喜左衛門
なぜか巨大な洋梨のオブジェ
すぐ近所のシャトー、リンドバーク邸です。
このウエストチェスターのエリアには、有名なロックフェラーの屋敷があります。
アメリカの大富豪達はカントリー(田舎)に邸宅をもつのが夢だったのでしょうね。
後記
今回のNYは、とても実りの多いエキサイティングな出張でした。
アメリカの楽天主義、イノベーションする底力、次代の主役産業を創生するパワーに感動しました。
アメリカ人は変化を好み、他者とは異なるオリジナリティーを求めます。
ビジネスでも相手に「新しい価値」を与えることを強調します。
日本人は新しい物は好きですが、他人と同質であることに安心感を得ようとします。
ビジネスで競争相手よりも価格の安さ、取引条件をくぐり合う「同質化競争」を演じます。
競争の結果は勝者のいない「ヘトヘトゴール」で終わります。
我々は、他者との違いや特長をアピールし、未来に向けた新しい価値創造で勝負をしたいものです。
頑張りましょう \(^O^)/