2016年7月4日 (月)
「清水三年坂美術館」、素敵でした\(^O^)/
日本の伝統技術の”七宝、金工、漆塗り”に、私は興味があり「秀逸なコレクション」が京都にあるというので、先週の日曜日に見学に行ってきました。
そのミュージアムは、京都人気ナンバーワンの観光地、清水の三年坂にあります。
外人、日本人、若人が沢山きており、きもの姿も目立ちます。
あっ、ありました!!
存外目立たなく、高級骨董品のお店のようなイメージです。
雑誌などで有名になり、東京や遠方の中年のご婦人でにぎわっていました。
「京薩摩」の花鳥図花びん(錦光山の作)
「金工」、花鳥図香炉(鹿島一谷の作)
こ華麗なコレクションのオーナーは、村田理如さんです。
私共と同じ世代で、村田製作所の元専務(創業者の次男坊)です。
村田製作所は、半導体など携帯電話の主要部品などを作る京都の代表的企業です。
売上は1兆2千億円の巨大企業で、野洲事業所(滋賀県)社員用マンションは、弊社の物件をご利用いただいているご縁です。
村田理如さんは、江戸期~明治にかけて作られた日本の名品が海外流出したのを惜しみ、私財を投げ打って海外での日本の逸品を沢山購入され、そのコレクションの目線は高く、レベルは超一流です。
実業家が芸術品へ傾倒するケースは多く、松下幸之助さん、阪急の小林一三さん、野村證券の野村徳七さんなど多数おられますが、村田理如さんは、独特の感性をお持ちで、日本の伝統文化、工芸への愛着が強く、花見小路の「津田楼」(京料理屋、伝統芸能も披露)など、京都文化を保存・発信に努めておられます。
すぐ近くに「八坂の塔」で親しまれている法観寺を拝観しました。
高さ46メーターの巨大な塔で、創立は聖徳太子が如意輪観音の夢をみて仏舎利を納めて法観寺を建立されました。(589年) この塔は687年(推定)に建立、焼失、1191年に源頼朝が再建しました。
塔内の壁画
五重の塔の図面
五重塔の心柱が撮影できました。
これは素晴らしい!!
法観寺の中にある木曽義仲の首塚
平安時代の後期、源義仲が1180年に木曽で挙兵し木曽を平定(26歳、木曽義仲を自称)、3年後に挙兵して平維盛を破って京都に入り、平家は西へと都落ちし、この功で、後白河法皇より征夷大将軍を任命されました。 しかし、1184年、法皇の謀略で源義経の軍によって宇治川の合戦で敗れ、木曽義仲は近江で討ち死にをし、享年31歳でした。
源頼朝とはいとこ同士で、天才的な戦術、悲劇の最期はいとこの義経と共通しますね。
1191年頼朝が、この五重塔を建てたのは、この首塚の供養ですかね・・・。
薬師堂(文化財)
薬師如来、日光、月光菩薩、十二神将、夢見地蔵尊を安置します。
後記
「八坂の塔」は、祇園のシンボルで東山の目印になっています。
京都市民にとって余りにもお馴染みで、八坂の塔の急な階段を上ったのは初めてでした。
塔の中心礎石は飛鳥時代の超貴重品だそうです。
五重塔の心柱も初めて下から一直線に見上げました。
身近な所で素晴らしい勉強になりました。ヽ(^。^)ノ