2016年8月1日 (月)
第34回、加賀友禅女流作家競技会は、素晴らしい熱戦でした。
盛夏の金沢にて、加賀友禅のコンテストがありました。
今年で34年目(昭和57年より)、歴史の風雪を感じます。
友禅競技会の会場の前は加賀百万石の金沢城です。
挨拶する山口社長(京都和装㈱、ツカキグループ)
今年は、力作24点が出品になりました。
小生は来賓で挨拶をしました。(後援;塚喜商事)
今年の加賀友禅競技会のテーマは、「百花繚乱」
その意は、花が一斉に咲く「百花繚乱」ですが、もう一つの意味は、ある時期に色々な花(人物、出来事)が一挙に出てきて、その才能、事象が咲き誇る状況を言います。
今年の作品群、先生方も百花繚乱ですねヽ(^。^)ノ
表彰状を受ける内嶋さつき先生
謝辞を述べる内嶋先生
審査の講評をされる中町博志審査委員長
独特の慈愛のこもった辛口の講評です。
今年の作品テーマは、百花繚乱
最優秀賞の作品の前で・・・
最優秀賞、「花咲き物語」・・内嶋さつき先生
内嶋先生の作品の説明です・・・
自然の中で咲く花は、種子が落ちた場所に精一杯の花を咲かせます。それぞれの種子を風に乗って飛ばしたり、姿を変えて生命を繫いでいく様子を想像しながら、野道を写生に歩く・・そんなひとときの情景を描きました。(題材;ゲンノショウコ、フジ、エゾノアカバナ)
優秀賞、「空へ向かって」。小林喜代美先生
優秀賞、中正享子先生
優秀賞、矢花博呂美先生「松」
作品の講評をする中町先生と真剣に聞く会場の先生方
中町先生は加賀友禅作家の大御所ですから、作品批評は一言も聞き逃すまいと熱心に聞いておられました。
受賞作品の一部を紹介します。
特別賞・・振袖「翔鶴花文様」一川忍先生
特別賞、「加賀めぐり」小田美知代先生
審査、表彰が終わって寛いで・・
左から、加賀染振興協会の小川甚次郎理事長とさが美の須山取締役様
須山様にはお忙しい中、金沢までご来場頂き有難うございます。
表彰式が終わって恒例の昼食懇親会です。
左から、内嶋先生、中町審査委員長、矢花博呂美先生
左から、一川忍先生、中島様(さが美様チーフMD)、中正享子先生
取材を受ける小林喜代美先生、どりむ社の石濱さん
楽しい昼食会でした。
締めの挨拶は、丸与商事(産元問屋)の住田社長
来年の素晴らしい作品に期待をして、一本締めでめでたくお開き・・・
後記
恒例の金沢での加賀友禅の競技会です。
作家さんのこの競技会に掛ける熱意はすごいもので、入賞を狙って野山や伝統的な街並を観察して題材を探し、必死で写生をされ生き生きした作品を創作されます。
この受賞者は、来年のお正月に京都での祝賀会へ招待されます。
晴れやかで美しい、かつ、厳しい修行の道の加賀友禅作家の先生方、我々も作品作りに関与し販売をして作家の先生方を労にお応えましょうヽ(^。^)ノ