2016年11月25日 (金)
台湾は、なぜ親日なのでしょうか?【その2】
2日目は、今回のツアーのメーンイベント、東海大学(台中市)の陳教授への訪問です。
大学は森の中にあり、広大なキャンパスです。
東海大学の「東アジア経済研究センター」です。
ゼミ室で陳教授の講義に、”NPO三方よし研究所”のメンバー8名と、陳教授のゼミ生8名位が集まりました。
陳教授の研究テーマは、「東アジアの家族企業(オーナー企業)の発展と事業承継」です。
2013年に、同志社大学が中心の「事業承継学会」に小生も参加し、台湾の東海大学(日本の同名の大学とは関係ありません)を訪問しました。
それ以来、陳教授も2回、来日され、今回は、当方より台湾を訪問しました。
まさしく、”友あり、遠方より来る、楽しからずや”・・・ですね\(^O^)/
事業承継をめぐり台湾と日本の違い、特徴についてディススカッションが始まりました。
中国における創業者は、家族のため、社員のために猛烈に働くが、忙しすぎて企業の理念、後継者を育てる間もなく、創業者が亡くなると企業も消えるケースが非常に多い。
日本は、忙しすぎる社長(父親)に代わり、社長の妻や祖父母、番頭さんが、皆で次代の後継者を子供の時から教育する歴史がありました。
一方、台湾経営者がグローバルに挑戦しいくモーレツな働きぶりは、日本人を圧倒するエネルギーがあります。
講義が終わり陳先生を中心に写真撮影です。
学舎で記念撮影です。
学内は緑が一杯でガジュマル(亜熱帯の樹木)が茂っています。
タイムカプセルがありました。
50年後に開くのだそうです。
ツカキも今年で150年、あと50年後に開くタイムカプセルを作るか・・・
文学部は”四合院”の作りになっています。
四合院とは東西南北の棟に3室づつある中国の伝統的な建築様式です
樹木の枝よりも下に建物があり、とても爽やかな風が流れています。
すてきな巨大な教会です。(東海大学はミッションスクールです。)
台中の人気スポットで多くの人が集います。
農学部の牧場です。
ここのアイスクリームが名物でとっても美味かった\(^O^)/
ここで、陳教授のご一家とお別れをして、台中市内の見学です。
歓迎会、講義、本当にお世話になりました。謝謝<(_ _)>
「宮原眼科」・・・ここは眼医者ではなく、台中市でダントツに繁盛している土産屋です。
長蛇の行列ができる宮原眼科のアイスクリームです。
この可愛い制服が宮原眼科のシンボルです
台湾は世界一の親日の国ですよね。
◆台湾の歴史は、昔、先住民の高砂族がいました。
◆西暦1500年頃、中国(明~清)から多くの中国人(本省人)が移民をしてきました。
清の圧政が続き、台湾は熱帯の病気が蔓延して、非常に貧しい生活でした。
◆日清戦争以後、日本帝国が台湾統治(1895-1945年)をしましたが、まず、病院を建て疫痢の退治に努め、学校を建て識字率の向上を図り、殖産事業に励み、台湾の社会と経済は徐々に発展しました。
◆日本の敗戦後、中国本土で共産党に敗れた国民党の蒋介石が率いる中国人(外省人)が台湾へ進駐し、先住の中国人(本省人)を厳しく統制しました。
多くの台湾人は、日本の統治時代をなつかしみ、戦後の経済発展も日本との貿易が大きく台湾と日本は互いに経済成長を遂げました。
世界で一番先にできたタピオカ・ミルクティーの店です。
高鐡(台湾高速鉄道)・・・新幹線のことです。
この新幹線は車両もシステムも完全な日本製です。
台北市(たいぺい)に夕方に着き、北部の九份(きゅうふん)にバスで行きました。
ジブリの宮崎駿の「千と千尋の神隠し」のモデルになった人気のスポットです。
夕暮れの九份はとても幻想的でした。
ここは日本統治時代は石炭の町でしたが、やがて金鉱脈が発見されゴールドラッシュになりました。ブロンズの銅像です、
九份の町並み。「千と千尋の神隠し」のドラマみたいですね。
あった、湯屋(油屋)だ!!
この中に湯婆婆(やばば)が居そうだね。(^O^)
少年・ハクがカッコよく、少女・千は勇気があって可愛かったね。
宮崎駿の世界は、大変な人気です。
私は屋久島ファンですが、宮崎駿の「もののけ姫」の”苔むす森”が大人気です。
宮崎駿のテーマ・・・罪深い人間の業(ごう)、子供の純真無垢、大自然(神々)の怒り、祟り神(たたりかみ)・・・「千と千尋の神隠し」も共通したテーマがあります。
台湾は中国人の逞しさ、華僑のバイタリティ豊かな国ですが、昔の日本精神(律儀、まじめ、優しさ)が残っています。
宮崎駿さんも、そんなノスタルジックは異世界を台湾に感じたのかもしれませんね。
次号3号(台湾最終回)は、いよいよ台北の故宮博物院です。