2017年2月28日 (火)
男雛(ひな)は、右だったっけ??
毎年、おひな様を飾るとき、ふと迷います。
男ひなが、京都は向かって右ですが、東京は左なのです。
京都の言い分は、「御所で1200年間、天皇様は右、皇后さまは左に決まっていますよ」
東京は、「いつも天皇陛下は皇后の左におられますよ」
さて、京都が正しいか、東京が正しいのか?
答え・・大正天皇の即位の礼の時、洋装の天皇は西洋風に皇后の左側に立たれました。
この瞬間が東京ではおひな様の位置が変わり、京都は千年の都の作法通りですね。
ツカキスクエアは、京都の風習通り、男ひなは右なのです。
男雛は「束帯」(そくたい)
束帯と表袴(うえのはかま)は唐織の有職紋様です。
女雛は、「十二単」(じゅうにひとえ)
上から、唐衣(からぎぬ)、表着(おもてぎ)、打衣(うちぎぬ)、五つ衣(いつつぎぬ、表
地、裏地も濃い色目から、薄い色へ襲色目になっている)、単(ひとえ)、張り袴
ミニチャーサイズながら、細かい柄、細い絹糸で人形サイズに生地を織りあげ、五分の一の縮尺で作っています・・・弊社は呉服屋ですから・・・
おひなさんの「きもの」だけがあるが、肝腎のカップルはどこに行ったのか?・・とのお尋ねがお客様よりありました。
実は、お雛さんは拙宅(京都・山科)に来ておられます。
おひな様も替え衣裳をお持ちで、少しお色直しして、拙宅の玄関に座っておられます。
実に艶やかで、仲のいいお姿ですねぇ・・
面会のご希望の方は、いつでもお会いできますよ・・
さて、ツカキスクエアの看板娘、上村柚紀恵さんです(受付)
ツゲで作った工芸品「犬箱」です。
中は、金箔が張ってあり、ツゲの香りがして優雅な箱ですね。
塗りのおひな様です。
山中塗の名人、多田桂寛さんの作品です。
永年、親しくして頂き、素晴らしいお人柄の漆(うるし)の塗師でした。
多田桂寛さんの自慢は、いつも同級生の川北良蔵さん(人間国宝、木地師)でしたね。
後記
階段からの転落事故から2週間、大分に調子が戻ってきました。
しかし、寒いと小生の頭の傷とタンコブがキリキリと痛みます・・・
夜に家内と酵素風呂に行きタクシーに乗るといきなり、「大吉」でした。
「大願成就。あなたの努力は報われます」
非常に、読みの深いフレーズですね。
「あなたの願いは叶えられます」とは書いていませんね。
そう、努力をしないと報われない・・・当然のことですが・・・
ご祝儀に開運の五円玉を頂戴しました。
春一番から、縁起がいい!!
ありがとうございます。