2017年3月7日 (火)
登文会の愛知県研修ツアーは楽しかった(^O^)・・その1
全国の登文会(「登録文化財所有者の会」の略称)の研修会と連絡協議会が愛知県でありました。
初日は、愛知県の知多半島にある半田市で勉強会です。
醸造業の老舗企業、ミツカンが半田市にあり、文化元年(1804年)に初代中野又左衛門が酢の醸造を始めました。
現在は、8代目の中埜又左エ門(4,7代目に文字を変更)さんです。(現在は改名され中埜和英さんが社長)
名古屋からJRで40分、JR半田駅前にあるミツカンHDビルです。
ミツカンミュージアムにご案内頂いた小栗先生(愛知登文会副会長)
地元特有のつるし雛(ひな)
◆ミュージアムでは、昔ながらの酢の醸造について詳しく教えて頂けます。
◆江戸で「早やすし」が大流行しました。
つまり酢飯に新鮮な魚のネタを置き、路上で頂くことが大流行となりました。
さしずめ、マクドナルドのハンバーガーみたいなものですね。
そこで、大消費地の江戸の流行に目をつけ、ミツカンは寿司飯に合う酢を開発して江戸に運び繁昌
明治維新後も飽くなきイノベーション精神でミツカンは発展を遂げました。
古文書・・・右はミツカンの酢の醸造蔵、左は小栗先生の味噌・酒を造っておられた頃の資料。
半田市は、小栗家、中埜家(ミツカン),盛田家(ソニーの創業者)などがあり、まさしく栄光の歴史を刻んでおられます。
生産地の知多半島の半田と江戸は遠くて、海路・遠州灘を渡って江戸に荷を運びました。
つまり、製造業、マーケティング、そして運輸業が、ミツカンの要です。
◆弁才丸(中埜酢店)の巨大な模型
船の上でロマンと冒険を聞く会員
半田の半纏(はんてん)のデザインが優雅です。
酢桶を振り分け荷にして、天秤を担ぐ橋本真次さん(京都・登文会副会長)
ミツカンのすぐ近くに広大な小栗住宅(登録文化財)があります。
14代目の小栗家当主の小栗先生(愛知県立大学・大学院教授)のご邸宅で明治初期に建築されました。
主屋、書院、茶室、蔵、表門など8件が登録文化財に登録されています。
小栗家の萬三「白モッコウのバラ」(半田市天然記念物)の酵母から作った日本酒を頂きました。
とっても甘くてまろやかでロンティックな味わいでした。
お寿司など大ごちそうでした。
これが、話題の江戸で大流行した「早やすし」です。
ネタもご飯も普通の数倍もあるサイズで江戸前寿司の原型に驚きました。
小栗先生、ありがとうございました<(_ _)>
明日は、名古屋で全国連絡会議です・・