2017年3月10日 (金)
登文会の名古屋研修、勉強になりましたヽ(^。^)ノ・・・その2
登録文化財の名古屋勉強会は、いよいよ2日目[日曜日]。
「名古屋陶磁器会館」です。(昭和7年築)
大正・昭和初期の頃、陶磁器の白焼きの荷を市電で回送して、
名古屋市内で絵付けをして輸出をしていました。
この会館のタイル壁、半円窓、軒下の装飾は、昭和初期の表現派の建築様式です。
熱く語る村瀬設計士
この会館は、「三丁目の夕日」の撮影でも使われました。
江戸文化、近代化の明治、大正ロマンが香る名古屋の
「文化のみち」を案内して頂き散策しました。
中級武士の屋敷の長屋門
「二葉館」(旧川上貞奴邸)
大正時代、日本の女優第1号と言われた川上貞奴の邸宅です。
「撞木館」(しゅもくかん)・・・陶磁器商として活躍し井元為三郎が大正―昭和初期に建てた邸宅です。
600坪の武家屋敷の庭を囲むように洋館、和館、茶室や裏には2つの蔵があり、
ステンドグラスやおしゃれな喫茶室があります。
「カトリック主税町教会」(ちからまち)
礼拝堂は名古屋で一番古く明治37年に建築(司祭館は昭和5年築)
ワンコの散歩に出会いました。
かっこいい憧れのボルゾイです。
「名古屋市政資料館」
ネオバロック様式のレンガ造りの建物(重文:旧名古屋控訴院地方裁判所)
大正11年に建築されました。
この建物は司法省から名古屋市に移管され、それから耐震工事が行われました。
まさしく血のにじむ努力と莫大な費用をかけて工事がなされました。
中庭で記念撮影です。
いよいよ名古屋のテレビ塔です。
このテレビ塔は昭和29年に建設、設計は早稲田大学の内藤多仲教授です。
(東京タワー、札幌テレビ塔も同教授が設計)
素晴らしい眺めです。
このテレビ塔は電波の発信の業務は終え、今は登録文化財として使われています。
全国登文会の連絡会議が名古屋テレビ塔の会議室で始まりました。
文化庁の西さんのご挨拶
愛知、秋田、群馬の登文会のメンバーです。
今回は、他に、東京、京都、大阪、和歌山の登文会の代表が出席しました。
(小生は京都の会長を拝命しています)
各地の資料(上は大阪の登録文化財の写真集、下は愛知県の文化財の鳥瞰図)
熱のこもった討議が展開されました。
論点は文化財の固定資産税、相続税の軽減や補修などの助成金など、国に対する要望事項。
所有者の高齢化と跡継ぎの問題
地方の過疎化(公共交通手段が無くなる)により、登文会の集まりすら困難になってきた。
様々な問題点が討議され、あと、愛知登文会のお骨折りで、懇親会が行われました。
今回は、愛知のかたの献身的な努力と、遠隔地から参加された方々に感謝申し上げます。
みんなのちからで日本の文化財を大事に保存していきましょう!!
後記
出張から帰ってきました。
ウチのワンコ、べスです。
ハイ、いいお顔して・・パチリ!
可愛いなあ(^O^)