2017年4月24日 (月)
ツカキスクエアの新顔アート・・・
ツカキスクエアは骨董品やアートが少し飾っています。
最近のニューフェイスをご紹介しましょう。
最近の掘り出し物は「茶屋辻」の生地で、弊社の玄関ホールに展示しています。
「茶屋辻」とは、江戸時代の夏きものの柄で水辺の風景を細かい紋様で表したものです。
「辻」とは、「帷子(かたびら)」(麻の単<ひとえ>のきもの)のこと
かの有名な茶屋四郎次郎(京都の豪商)が染め方、図面を考案しました。(定説)
大きく撮ると・・・
金駒刺繍、平刺繍を施された江戸後期の作品で、高貴な方の衣裳のようで文化財級(?)です・・
これは、弊社の目利きの大堀常務(東京事業部)が手に入れた「大掘り出し物」でした(^O^)
棟方志功(1903-75年、青森市出身)の版画はエレベーターホールにあります。
棟方志功の書と絵の珍しい水彩画で、彼の晩年の作品(1973年4月5日の制作)
雲在嶺頭閑不徹_水流澗下_大忙生(禅語の一節)
くも、れいとうにあって、かん、ふてつ
・・・遥かかなたの嶺の上に悠々として雲動かず、閑かにただ無心。
すいりゅうはてっかをながれて、だいぼうじょう
・・・水は澗下を流れて、ざわざわと大変忙しいさま
閑かな雲も、谷川を忙しく流れている水も、無心の動きである、動静不二。
忙しい中でもわずかな閑あり。
晩年の棟方志功の心境を絵に託した水彩画です。
花瓶の絵は、尊敬する民芸の先輩(河井寛次郎ら)の陶器を懐かしみ書き込む
アイズピリ(1919-2016年、フランス生まれ)、「水色をバックにブーケ」
彼は98歳まで絵を描き続け昨年亡くなりましたが、これは彼の最晩年の小品
日本で人気の高い画家でした。
児玉幸雄(1916-1992年、大阪市生まれ)
彼はパリに在住し多くのパリのさりげない街角を描いた。
この絵は、パリの小さなロータリーにある広告塔の絵で、珍しく時代性のある光景の一コマですね。
児玉とアイズピリの作品は、6階の廊下に展示中です。
ピカソ(1881-1973)の「ケンタウロスの戦いⅢ」
ギリシャ神話に登場する半人半獣の種族
弓矢、槍、棍棒を用いて戦う勇猛の士
1959年作の16/50のリトグラフ
弊社の6階応接間に展示中です。
金彩花鳥図、花生、幹山伝七作
幹山伝七(初代)は、尾張の瀬戸で生まれ、近江の彦根で湖東焼で作陶をする。
やがて京都・清水で活躍、明治5年から色々な賞を受け、ワグナーの影響で西洋の陶磁器を焼成して京焼に新しい風を巻き起こす。
この作品は、幹山伝七氏(4代目)の小紋柄付け、繁太氏(息子)の造形、花鳥図は姉さんの柄付けという幹山ファミリーの労作(エレベーターホールに展示)
後記
アートの奥行は深く、国柄、歴史、に大きな影響を受けますね。
作品も作家の年齢や時代背景により、作品の表情が異なります。
とっても興味深い、面白いものですね・・