喜左衛門ブログ:President Blog

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2017年11月21日 (火)

「三方よし」(世間よし)と「CSR」(企業の社会的責任)のシンポジウム

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講演会~座談会~交流会に、一般市民など50名ほどの方が参加されました。


会場は京都の四条烏丸のツカキスクエアとからすま京都ホテルの会場
NPO三方よし研究所と京都CSR研究会の共催です。
異なる価値観との遭遇をテーマに・・・

島本晴一郎先生(京都文教大学教授)の講演です。


企業のCSR経営のマトリックス

ビジネスの社会性と利益の相乗効果を説いておれらます。
社会性があって成長性・利益が上がるのが一番いい!
社会性があるがダメ(成長や利益がない)ビジネスは偽善。
非常におもしろいマトリックスです。
「三方よし」の発想と同じですね。

世界銀行にあるメルク社(米、製薬会社)を称える銅像

50年以上前まで、アフリカ、中東などの河川地域で盲目症(オルコセルカ症)が伝染していました。
虫が媒介する病気で盲人になる恐ろしい病気です。
アメリカのメルク社は特効薬「メクチザン」を発明し、無料で薬を地域に配布し劇的な効果でこの病気を撲滅していきました。
「必要な人がいる限り必要なだけ無償提供します」というコミットメントは有名です。
メルク社の行動は、多くの人の病気と生活に大きな貢献をしました。

NPO三方よし研究所の理事長(小生)の講演


三方よしの「世間よし」への言及です。
「世間と社会」はどう違うのだろうか
「世間」って言葉は、人と人との縁のつながりから出発し、世間から受けたご恩返しをする東洋的(仏教的)な考え方です。
一方、西洋のキリスト教的な「神と人」は、絶対的な神が規範(戒律)と恩恵を与えます。
明治時代、新しい法治国家をめざし、「ソサイエティを社会」とし、「インディビジュアルを個人」と造語し、今までの「世間と人」の概念を「社会と個人」に置き換えました。
日本的な人間臭さをたっぷり含んだ「世間」から、無味乾燥な抽象概念「社会」が誕生しました。
これは日本的な「世間よし」と、観念的な「社会的責任」の相違が原点でしょうね。

続いて、島本先生と小生と聞き手の皆さんの質疑応答です。


小生への質問「人と人とのつながりのみで世界は成り立つのか?」

答え「顔のわかる人と人との温かみのあるつながりが地球を覆うまでなりたいですね。」

受付でにこやかな平田NPO理事

 

からすま京都ホテルの中華レストランで交流会です。
一般市民も参加され、賑やかな懇親会となりました。

北野NPO副理事長と講演して頂いた島本先生

右は談笑する三方よしの権威である末永先生(同志社大学教授)

左からNPO会員の田中弁護士と、田中恵里子NPO委員長、会員の中井さん

NPO理事の片桐さん(右)と初参加の力強い仲間の方々

NPO創立メンバーの豆藤さんの鳥居社長さんの本音スピーチ

初参加の佐々木弁護士のにこやかなスピーチ

かっこいいNPOの仲間(^O^)

田中恵里子委員長と中澤副理事長のツーショット、仲良すぎるやんかヽ(^。^)ノ

最後は、岩根専務理事の一本締めでめでたく終了しました。

今回は京都CSR研究会の島本先生のご協力のおかげで大成功の勉強会でした。
NPOの田中恵里子委員長のがんばり、片桐さんのサポート、福井さんの名司会など、みなさんのご協力のおかげで大いに盛り上がりました。
ご参加頂いた方々、誠にありがとうございました。<(_ _)>