2017年12月2日 (土)
上海のビジネススクール、いよいよ出番です\(^^)/ その2
中欧国際工商学院のフォーラム2日目です。
ゲストルームで朝の打ち合わせです。
午前の講座の開始です。テンポよく進行します。
金李・北京大学の先生・・・「次世代の社長」の講義です。
陶寧COO・・・「イノベーション創業と家族継承」
午後の日本セッションです。
弊社に来られた旧知の中国の社長さんと
いよいよ私の出番です。(パワーポイントは中国語で出ます。)
私の論点は・・
①過去に学ぶ(先祖の体験を自分の経験値とする)
②近江商人の”三分法”という歴史の荒波を乗り切る秘訣
③”三方よし”という100年経営のための経営哲学
④繁栄の基は、家族に根付く家訓と生活習慣
大分県宇佐市のiichiko(焼酎のイイチコ)の三和酒類㈱の西太一郎名誉会長の話
企業合同した4つの家族(非血縁)が25%づつ株式を持ち、代表取締役は4名おり、社長も会長も常務も全く同じ給与を原則として大きく発展しました。
非常にユニークな酒造業の在り方で、焼酎、ワインで金賞をとり成長。
菊池正直氏、鋳物の15代目の当主(山形市)の講義
431年前に創業し、古代の日本の鉄器の製造法を守り、叔父は人間国宝の釜師
当主は古来の釜を作り、一方でカラー急須を作ってフランスに輸出
雪深い山形で古代の製法を守りつつ、自らが欧州への輸出をチャレンジ、商品開発をして、中国でもウィーチャットで販売・・伝統と革新に満ちた話でした。
後藤俊夫教授(日本経済大学)のまとめ
事業継承のためには、4つの資本、「人力資本、金融資本、文化資本、社会資本」にプラス「感情資本」が必要。大いに日本の事業への情熱、継続への執念を学んでほしい・・と熱弁されました。
浙江大学の陳先生のコメントです。
夜は、FBN (ファミリー・ビジネス・ネットワーク)のレセプションに招待されました。
FBNの本部はスイスにあり、ここは中国支部です。
FBNの会長(支部長)は曹慰徳さん(左)です。
FBNのボスの曹さんは、シンガポールの造船業で大成功し、香港、上海、日本で世界で事業展開。
この館はFBNの中国拠点で、会員の健康、瞑想、ヨガ、フィットネス、家族問題(法律、財務)の解決、幼児の教育、資産の運用など、ビジネスと家族問題を幅広くサポートしています。
FBNの招待客・メンバーは上海、北京、香港などバラエティに富み、旧知の中国人が多いのに驚きました。
左から青年実業家の李社長、浙江大学の陳教授、中欧国際工商学院のルイ先生。
先生方とは、昔からのおなじみです。
和気あいあいとして時間を忘れるひとときでした。
ボスの曹さんと再会を約束し、トウさんの友人の陳教授とは12月に一緒に京都で食事をする約束をしました。
友、遠方より来る、亦、楽しからずや・・
後記
上海の街角はごみが全く落ちていません。晩秋なのに落ち葉もありません。
早朝から日本の新幹線の清掃部隊のようなキビキビした一隊が、道路を清掃していました。
バスの停留所はデジタル・サイネージで時刻、地図が示されています。
街中にあるMOBIKE(モバイク)はスマホで自由に使えます。
宿舎のマリオットホテル。
ホテルの近隣のビル街です。
上海の発展ぶりは、アメリカの2倍速、日本の3倍速で進行していますね。
オンラインショッピングでは、アリババはアマゾンを時価総額で追い抜き、SNS・スマホ決済のウイチャット(微信、社名はテンセント)はフェイスブックを抜き、世界の株式の時価総額ベスト10にアリババ、テンセントが入っています。
中国に大いに学び、変化のスピードアップを図らないとわが社は消えてしまいます(>_<)
頑張りますヽ(^。^)ノ