2018年1月29日 (月)
寧波商人(にんぽう)から学ぶ旅・・その1
先週、中国の浙江省(上海の南)の大都市・寧波(にんぽう)へ行ってきました。
実は、2012年春と2014年春・秋の3回、寧波より研修団が訪日され、京都、五個荘に来られ、招喜庵(重森三玲旧宅 築300年前の家)にて、NPO三方よし研究所のメンバーと大歓迎をしました。
華僑は10大商人と言われるグループがあり、浙江省の寧波商人はその最大手のひとつです。日本の商人集団の近江商人に目をつけ訪日されたのは自然な成り行きかもしれません。
この度は、中国への返礼の旅で、NPO三方よし研究所のメンバー7名が訪中をしました。
◆初日は、関西空港から上海へ、さらに寧波にバス移動をしました。
途中、天童禅寺を訪問しました。
ここは禅寺のメッカで800年前、日本の曹洞宗の祖師、道元が天童禅寺で修行しました。
上海から2時間半、天童禅寺に到着し記念撮影(左はトウ先生)
石畳が延々と続き風情たっぷりです。
左から片桐理事、中澤副理事長、田中恵里子委員長、北野副理事長
「天王殿」に黄金の天王がおられます。
中国式の線香をたくさん持つ田中委員長、今回のコンダクターです。
お線香を仏様に手向けて中国式の参拝をして・・・
いよいよ仏殿
眉毛の長い羅漢様、魔訶、不思議な情景です。
探し当てました・・・道元禅師の祖師像です。
道元(1200-53年)は鎌倉時代の禅僧で1223-8年の間、日本から南宋にわたり天童禅寺で修行して悟りを開きました。
道元の800回忌を記念し、日本の永平寺より開祖像を天童禅寺に贈りました。
霞たなびく天童禅寺の風情
寧波のホテルに到着
中国は、春節(中国正月)の直前でムードいっぱいです。
家内と中華料理で先ずはご苦労様!
◆翌日、早朝から寧波(にんぽう)の方太集団を訪問しました。
1995年創業の厨房機器メーカーの最大手です。(従業員1万数千人)
「方太集団青竹簡国計画」・・志を継ぎ、事業の永続を願った学院が作られています。
孔子堂には孔子像と仁・義・礼・智・信・・が掲げています。
方太集団は儒教の教えを経営方針に掲げ、陽明学の知行一致を唱えています。
アメリカ的経営学から中国の古典に回帰しています。
数年後の方太集団の本社工場の模型です。近未来的ですね・・・
ショールームでの説明です。実にスマートなプレゼンテーションです。
茅名誉会長ご夫妻(創業者)
茅忠群会長(息子さん)の座右の銘
これが実にストイックで判りやすいのです。
茅名誉会長ご夫妻との対談
ロビーで記念撮影
茅忠群会長と記念撮影
いよいよ寧波商人とのプレゼン大会です。
茅名誉会長からの開会の挨拶
そして、小生は近江商人の三方よしのプレゼンを50分間しました。
つぎに中国から若手のプレゼンです。
つづいて中澤副理事長のナカザワさんの事業の特徴のプレゼンでした。
ナカザワは日本国内に100店舗を有する時計ショップの大手で中国、カンボジア、ベトナムに出店です。
質疑応答は盛り上がりました。
プレゼンのあと懐かしい寧波の中国人経営者と次々再会しがっしりと握手をしました。
今日はすべておわり安堵しました・・・
左から、塚本理事長、田中恵里子委員長、中澤副理事長
あすから頑張るぞ!