2018年3月12日 (月)
沸騰都市・深圳の驚くべき未来(@_@)、深圳からの中国研修団のパワー
今、私が一番注目しているのは、世界の先端、沸騰都市・深圳(しんせん)です。
これは深圳の“38年前の風景” vs “現在の光景”です。
深圳は昔は人口50万人の田舎でしたが、今や1200万人、北京、上海と並ぶパワフルな都市に急激に変貌しました。
中国政府は広東省の沿岸9都市(下図)をグレーター・ベイエリアとして、2030年にはGNP規模でニューヨーク、東京を抜き世界一にする計画です。
深圳は香港と隣接をしており北が東莞(トンガン)や広州です。
政府は深圳を中国最大の産業イノベーション基地と位置付け、IT、次世代情報技術、新エネルギー自動車、バイオ、医薬品が急速に発展中です。
特許件数で中国は世界一に迫っていますが、その中核は深圳です。(下記の円グラフで深圳は47%のシェアです)
上の右の図表の世界ランキングでは、1位のZTEと2位のハゥウエィは深圳の企業で、4位が三菱電機、10位がソニーです。
中国政府は、深圳の新産業の発展を促進するために・・・
◆資金面では、財政支援(資金援助、利息援助、特殊投資),税制優遇、
◆人材面では、「クジャク計画」(海外トップ人材の高額誘致で引き抜き)、起業家の強力支援
◆投資環境では、情報交流、産業集積、特許保護、手続きの超スピード化など
このクジャク計画で世界の有能な人材が深圳に集まってきました。
アメリカのシリコンバレーは一流大学出身の超エリートが起業し特許権で大儲けします。
一方、「赤いシリコンバレー」と言われる深圳では、華僑の才覚・行動力とアイデアで勝負。
つまり”庶民の大創業時代”で、中国国家ファーストの特許権、人権への独特の政策もあり、世界で一番競争力のある沸騰都市・深圳となっています。
先週、香港の近くの深圳より46名の大勢の企業家がツカキに来社されました。
すごい熱気です。
私は熱く語りかけました・・・・
「沸騰都市・深圳からようこそ!
深圳の発展ぶりは世界一。テンセント(ウィチャット)や深圳の企業はそれぞれ世界一を目指して頑張っていますね。
今日は私も皆様と一緒に大いに議論して学びたく思っています!!」・・・万雷の拍手でした。
・・・で、「三方よし講座」が始まりました。
「三方よし」(売り手よし、買い手よし、世間よし)について、中国の皆さんに発言をしてもらいホワイトボードに漢字で書きます。
色々と鋭い意見が出ます。
三代の図(長者三代の鑑)の解釈をめぐる意見交換です。
人数が多いので、小冊子にて「三代の図」のお軸を確認しながら議論です。
私の父の「オヤジのちびた鉛筆」
熱心に見つめる人、スマホの写真に収める方・・
近江商人の鑑(かがみ)といわれた明治生まれの父の残した「ちびた鉛筆」は大人気です。
ここから白熱の意見交換会です。
三分法のやり方、事業承継をめぐる論点、日本の経済歴史と中国との違いなど・・
通訳の李さん(右)と一緒に聞く・・
中国人の自分の信念、家訓を熱く語る!!(下図)
さすがは漢字の国で達筆で五言絶句の漢詩のように出てきます。
ここで深圳のビジネススクール(商学院)の丁学長さんよりプレゼントと握手
講義と討論会が終了しました!(^^)!
握手会が始まりました。
わたくし69歳ながら、AKBの握手会のようで気恥ずかしかった・・・
研修団と記念撮影です。
再会を誓って固い握手です。
中国式の誓いは社交辞令とは異なり、これから十年間真実の交流となります・・・
後記
ツカキグループの役員(20名あまり)の遠出の役員会が毎年、実施されています。
昨年は長野の先進企業、その前は広島の世界一のジーンズメーカー、上海のゲームソフト企業などを訪問しました。
今年は深圳での研修を予定しています。\(^^)/