2018年6月18日 (月)
初々しい高校生の近江商人の体験実習ヽ(^。^)ノ
先週の土曜日の休日、滋賀県立八幡商業高校へ「NPO三方よし研究所」の仲間4人と一緒に行ってきました。
ここが近江商人の士官学校といわれた泣く子も黙る八商(はっしょう、八幡商業高校の愛称)です。
威風堂々とした校舎はヴォ―リス設計の1940年竣工の文化財です。
卒業生は、伊藤忠兵衛(2代目)、越後正一(伊藤忠商事の元社長)、川瀬源太郎(日本生命の元会長)、塚本幸一(ワコールの社長)、宇野宗佑(元首相)などキラ星のごとくです・・
校風は今も保持され文部科学省からSPH「スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール」に認定され、商業高校のモデル校になっています。
これは、「尚商」の石碑。八商の有名に同窓会「尚商会」が建立・・・
今日は、八商の「近江商人再生プロジェクト」の事前研修会で休日なのに午前9時から生徒さんは集合です。
櫛村校長先生の訓示のあと、「NPO三方よし研究所」の平田晃子理事の1時間の講演です。
彼女は、外資の生命保険会社の超優秀な営業マンで永年NPOのメンバーでもあり、女性の目線で八商の生徒さんに話しかけるように近江商人の三方よしについて講演をしました。
素晴らしい内容でしたヽ(^。^)ノ
学舎は古い(築78年)が磨き上げられ、挨拶が励行され明るい素晴らしい校風です。
2013年より始まった1週間の行商実習の遠征プログラムです。
近江八幡を出発して→富山(高岡市)→新潟→福島(会津若松)→栃木→東京→静岡(富士宮市)を廻り、毎日、行商での販売実習、提携商業高校との交流、現地での仕入れ活動、企業訪問、各地の八商の同窓会の歓迎会など、多彩で忙しい日程をこなします。
25名の生徒さんが班別編成となり、各班のプレゼンの発表と討論会がありました。
NPOから、塚本理事長、中嶋出前講座委員長、内野委員そして、講演をした平田委員から講評し3時間の熱い事前研修会が終了しました。
午後から「NPO三方よし研究所の理事会」で三方よし講座、納涼例会などが審議され、続いて年次総会がありました。
いよいよ宇佐美先生(滋賀大学名誉教授)の講演会で、大勢の方がお越しになりました。
冒頭に塚本理事長の挨拶
今回の講演会の田中恵里子「三方よし講座」委員長による挨拶
いよいよ宇佐美英機教授の講演会です。
伊藤忠兵衛(1842-1903年)は豊郷町にて5代目・伊藤長兵衛の次男として生まれ、兄の長兵衛(後の6代目)に従って行商に出ました。
忠兵衛30歳で大阪の本町に紅忠(べにちゅう)を開店。店法を改定し「利益3分主義」を制定。
これは、店の純利益を「本家納め」と「本店積立て」と「店員への配当」に配分しました。
初代・伊藤忠兵衛の活躍と2代目の飛躍について・・・
八幡商業高校を卒業、東京高商への進学予定が父の急死(61歳)で実業につきました。
2代目は近代経営をめざし、欧州に出かけ自分で取引先を開拓し23歳の当主として知識やノウハウを蓄え新しい経営者として成長をしていきました。
熱心に聞き入る中澤副理事長と田中委員長
お礼の挨拶は、北野加代子副理事長が熱く語り、宇佐美先生へ万雷の拍手でした。
講演会の後は、懇親交流会です。
塚本理事長による乾杯(^O^)
北野加代子副理事長と小生。乾杯!
左から、末永教授(同志社大学)、中澤副理事長、小泉重助さん(小泉グループ本家当主)
懇親会は盛り上がりました。
話は尽きずに盛り上がりました。
締めは、中嶋理事の三本締めでお開きとなりました。
田中恵里子委員長、食事もできずにご苦労様でした。
アジサイが美しい季節ですね。