2019年6月25日 (火)
登文会(登録文化財)フェア、その1
先週末は、文化財漬けの日々でした。
愛知県で開催された「全国登文会フェスタ」に参加しました。
名古屋市の有松(ありまつ)に集合しました。有松は江戸時代からゆかた産地で有名です。
有松は重要伝統的建築物群(まちなみ保存地区)に指定されています。
◆棚橋家に訪問しました。
ここは昔、ゆかた生地を生産していた屋敷でしたが、無医村地区だったため、
戦前、棚橋家が譲り受け「棚橋医院」として開業されました。
有松は第2次大戦中に捕虜収容者があり、棚橋医師が往診して診察された様子を語られました。(棚橋医師の娘さん談)
昔の医療機器に薬瓶、ホウロウ機器など・・・懐かしい(^O^)
幼い頃、お医者さんが往診の聴診器、恐怖の注射器など思い出します(>_<)
屋敷の天井の木組みと長大な長押
宏大な庭でお手入れに感服!
登文会メンバーで記念撮影
地元の愛知の会員さん、建築士会の方々のおもてなしに大感謝<(_ _)>
◆次は中濱家を見学しました。
屋敷の構造を説明される中濱さん
中濱商店さんは弊社の昔からのゆかた生地のお仕入れ先さんで、先代さんには良くして頂きました。
8年ほど前に、中濱さんと愛知・登文会で再会し、5年ほど前に近江の五個荘の拙宅へ中濱さん親子でお越しを頂き、旧交を温めました。
3年前に、その先代さんが急逝されました(享年91歳)。 合掌
中濱商店の前で記念撮影
◆次は、竹田嘉兵衛商店を訪問しました。
400年余り続く超老舗で、広大な屋敷です。
丁度、当主の嘉兵衛さんが在宅で、お茶室でご挨拶をしました。
嘉兵衛さんは若い時、近江商人に憧れて伊藤忠商事で修業をされました。
積る話をさせて頂き辞去しました。
近江商人の里、五個荘は有松と同じく町並み保存に指定されています。
ゆかたを有松で生産し、近江商人が活躍する京都の室町問屋がゆかたを全国に流通させました。
深い縁(えにし)を感じますね。!(^^)!
◆全国登文会フェスタが、名古屋の日本陶磁器センターのクラッシックな大会議室で開催されました。
小栗・愛知登文会会長の挨拶
寺西会長から、登文会の全国組織設立にむけての抱負を語られました。
長島先生(建築士)から、英国における歴史的建造物の保存活用について講演されました。
全国の登文会の会長のパネルディスカッションです。
秋田、東京、神奈川、愛知、三重、京都、大阪、和歌山の各地より参加です。
小生は京都の会長を拝命しています。
各地の状況報告、色々な意見交換がされました。
◆懇親会は1階のレストランです。
天野副会長(愛知・登文会)の軽妙で愉快な司会で幕開けです。
各テーブルは話が花盛り・・・(^_-)-☆
お開きは小栗会長のご挨拶
「明日は、新しい全国組織の立ち上げ総会です。
今日は希望に満ちた夜明け前のひとときで、これから頑張りましょう」
・・・との力強いしめくくりのご挨拶でした。