2019年6月26日 (水)
登文会フェスタ(登録文化財)、その2・・半田市の巻・・
いよいよ2日目、場所は愛知県知多半島の半田市です。
ここはミツカン(旧・中埜酢店)グループ本社です。
6月24日に、中埜社長さん(なかの、68歳)が8代目・中埜又左エ門和英を襲名されました。
創業は江戸時代、200年以上続く老舗の酢メーカーです。
私事ながら、小生は6代目・塚本喜左衛門で「左衛門」つながりで親近感を感じます。
ホリエモンも一緒だって?・・あれは「右衛門」であり別なのであります。
ミツカン・ミュージアムを見学しました。
酢の醸造工程を判り易く展示しています。
ジオラマで全体像を示し、工夫に富んでいます。
印半纏(しるしはんてん)と前掛け・・古いノレンをかんじますね!(^^)!
酢の発酵過程をサイエンスとして教えてくれます。
次は食文化としての酢・・
江戸で寿司が流行し、酢が重宝されました。
美味しくて安い酢を知多半島(愛知県)から江戸に運んだのは弁才船でした。
酢の醸造業は運送コストが非常にかかり、この運搬を自前でしたのが尾張の商人の合理的な根性でしょうね。
つまり、味の研究と醸造業の生産性、運搬のコスト競争力、江戸での販売力・・・これらの総合力で日本を制したのがミツカンの真骨頂でしょうね。
巨大な弁才船(木造)が再現され、ドラマチックに登場(光の演出)しドキモを抜きます。
巨大な船上に乗船して、説明です。
我々40名ほどを1時間にわたりご案内して頂いたミツカンの社員さんです。
笑顔が素敵でした。
ミツカンのショップで「味ポン」を購入しました。
青山さん(大阪・登文会の事務局長)と一緒に写真をとりましたら、「ポン!」とラベル印刷ができました。
食卓のお土産になりましたヽ(^。^)ノ
同じ半田市にある名門、小栗家です。
14代目の当主である小栗先生(愛知県立大学・教授)は小栗家由来の「萬三商店」のハッピを着て小栗家の説明をされました。」
小栗家の庭に幹がハート形したキュートな白モッコウバラがあり、この白バラの花酵母から醸造した酒「愛してる」は、非常に人気があります。
お庭で記念撮影をしました。
小栗家の由緒ある有栖川御殿で、「国・登録文化財全国所有者の会」(略称;全国登文会)の設立総会が開催されました。
正面は文化庁の藤間様と愛知県の文化財保護課の方です。
全国の「国・登録文化財所有者の会」が集合しました。
京都・登文会からは、塚本会長(SACRAビル)、田中副会長(冨田屋)、橋本事務局長(橋本関雪・白沙村荘)、大西元・副会長(順正)の4名が参加しました。
秋田、東京、神奈川、愛知、三重、京都、大阪、和歌山が出席しました。
全国登文会の会長に寺西興一さん(大阪)が就任され、副会長に小栗さん(愛知)と塚本(京都)、事務局長に青山さん(大阪)が決まりました。
設立の目的など、色々と熱い議論が交わされ、非常に建設的な総会となりました。
全員で最後の記念撮影です。
これから、全国47都道府県に登文会を作り、日本の文化財を後世に残していかねばと誓い合いました。