喜左衛門ブログ:President Blog

喜左衛門ブログ:President Blog

2019年7月10日 (水)

イマドキの学生気質・・・インターゼミに参加して

LINEで送る

先週、土曜日の午後、母校の経済学部でインターゼミのプレゼン大会があり、経友会(経済学部の同窓会、小生は会長)がコメンターとして招待されました。
張り切って精鋭の5名の同志が母校にそろいました。(伊東さんは後刻参加)

まずは学生情報センターの学食「野のはなハウス」で腹ごしらえ

懐かしの時計台です。

古びて・・・いつの間にか、登録文化財になっていました。

学生時代(昭和中期)を思い出す階段・・・

我々が3-4回生の頃は、全共闘の火炎瓶闘争が起こり母校は学生運動で燃え上がっていました。

同志の面々は5つの教室に散らばりました。
私は124号教室の受け持ちです。
森脇先生の進行で始まりました。
この教室では、4つのゼミが半時間ごとに交代してプレゼンテーションをします。

◆「訪日観光客の増加がもたらす影響」

4名のゼミ・メンバーが発表です。

大阪はインバウンドの本場だけあって皆の意識が高いですね。
来日観光客のリピーター比率がどんどん高くなってきました。

◆「外国人の技能実習生制度」


これは複雑な問題が山積でした。
まず、彼らが母国を出発するとき80-90万円くらいの借金を背負って(斡旋料、渡航費用など)日本にやってきます。
日本では、研修のため短い労働時間しか就労が認められていません。
また、日本にも悪徳業者がたくさんおり、低賃金、過重労働などがあり、労働蒸発する人が絶えません。

パワーポイントのため教室が暗くなっていますが、活発な議論がありました。
小生も京都での技能研修生の実態について話をしました。(^^)/

◆「アジアのキャシュレス化と日本の課題」

中国や韓国のキャッシュレス化の浸透に対して、現金重視の日本の現状が報告されました。
QRコードの統一化や、現金の場合は消費税を上げるとか、日本への提言がされました。

中々、アイデア豊かの発表でした。(^_-)-☆

◆「外国人労働者問題」

意欲的なプレゼンで、外国人労働者の受け入れ成功事例(スイス、韓国)や失敗事例をあげ、何がよかって何がうまく行かなったか・・・非常に興味ある分析でした。

拍手の多い議論でしたね(^^♪

◆全員討論

小生の寸評・・・「インバウンド問題とキャシュレス化」「外国人労働者問題と技能実習生の受け入れ制度」、非常に関連する問題が取り上げられ、ゼミ・チームのテーマが絡み合いとても面白い展開でした。ただ、WEBからの安直なデータ引用(古すぎる資料、サンプル数が少なすぎるデータ)が目立ち、現場を歩いた実感が希薄で、若者らしく体当たりで現地で感じた真実が欲しかった。日本国の政策、大阪市の観光行政など、国策の勉強もマクロでヒントが多いので、大いに勉強してください。本日はご苦労様でした。

◆他の同志の若者への談義
①ゼミのテーマへの掘り下げ不足で最後の結論があいまいなのが惜しい。
②WEB頼りの情報収集で現場実感が不足しているのは物足りない。
③プレゼンテーションの声、抑揚など、迫力が不足。もっと教育・練習すべき。
④スマホ時代にせいか、PCの扱い、パワーポイント、プロジェクターの使い方など、驚くほど無知。この2-3年間の変化(=劣化)を感じる。

◆オジサン同志の自己反省
・我々も、勉強しなかったよなあ・・・今の学生はWEB引用だけだと、我々は他人の本の引用ばかりだったなあ・・・
・ネット環境が整うとオジサンたちの古いノウハウは不要だし、現地調査も個人情報や企業秘密に抵触します。オジサンの説教したい気分はわかるが古いんじゃないですか・・・
(これは学生の弁ではなく、オジサンたちの自己反省です、念のため・・・)

非常に楽しい有益なひとときでありました・・・。