2019年9月11日 (水)
京都府の北部、丹後に出張しました(^_-)-☆
社用車で山々を越え、長いトンネルをいくつもくぐると日本海が見え、そこが丹後地方です。
弊社の本社から2時間半かかります”(-“”-)”
丹後地方は、伝統産業、とりわけ京都の織物の大産地であります。
ここで300年前に丹後ちりめんが興り、やがて西陣織がこの機場(はたば)で織られるようになりました。
「西陣織美術工芸あさぎ」は、弊社の本社で意匠企画をして、
京都の西陣の糸屋、金箔屋、染屋さんなどの取引先を駆使して機(はた)の準備を整え、
丹後にある弊社の織機にて熟練の織り手さんが織りあげます。
今日は、弊社の機屋(はたや)さんを11軒回りました。
巨大なジャガード織機です。(高さ4メーター、幅3メーター)
名人の鍋島さんです。
只今、織っている宮本武蔵の枯木鳴鵙図(こぼくめいげきず)の図案です。
原画は大阪の泉州にある久保惣記念美術館にあります。
弊社の担当員が美術館を訪問し監修を受けました。
色々な機械が廻りで稼働しています。
この宮本武蔵の掛け軸は、剣の達人と禅の境地が融合して、男性、女性にも絶大な人気があります。
しかし、墨絵を西陣織の精密織りをするのは大変な集中力と熟練度が要ります。
機織りは、色々な準備工程が要ります。
京の名工展・・・
機屋さんも、徐々に高齢化が進み織機も老朽化で色々な課題が出ています。
伝統産業の共通の問題は、新しいマーケットの開拓、新商品の開発、
織り手に若い人を入れる、織機の更新など、やることは山積です。
伝統産業、伝統文化の興隆は、日本のアイデンティティーにとって重要な我々の責務です。
がんばろう!!