2020年2月20日 (木)
狂言の鑑賞会は素晴らしかった!(^^)!
京都のお寺にて、狂言の鑑賞会が土曜日の夜に開催されました。
裏千家今日庵のお隣の妙顕寺さん(日蓮宗大本山)のロボテックの鐘楼です。
いきなり、激しく「ゴーン!」と鐘が鳴ったので吃驚しました。
妙顕寺さんのエリアの善行寺さんが会場です。
まず、主宰者の二之湯しんじさんのご挨拶
「もうすぐ文化庁が京都にきますが、受け皿の京都はもっと文化に力を入れましょう(^^)/」との喝に大拍手でした。
お御堂を提供して頂いた善行寺さんのご住職のご挨拶(ご法話)
このお坊さん、秋から真冬の90日間、寒行の修行をされます。
午前2時半に起床して水行を行い、お粥(かゆ)と味噌汁で夜12時まで激しい修行をするそうです。
私はお坊さんへ「不眠不休、粗食で身体は大丈夫ですか?」と尋ねました。
お坊さん、「最初は睡眠不足と栄養失調で20キロくらい体重が減り、頭がボゥーとします。でも90日もすると爽快感に変わっていきます」
3回も挑戦されたそうです。
この坊さん、スーパーマン(法力を得て超能力者になる)やないか??
さて、狂言です・・・
まずは、和泉流狂言師の小笠原匡師の「狂言の鑑賞」の手引き
狂言は室町時代から江戸時代に栄え、現存する流派は、大蔵流(大蔵家、山本家、茂山家)と和泉流(三宅家、野村家)があるそうです
狂言師の小笠原さんは、7世・野村萬蔵(94歳)先生に師事されたそうです。
話題の和泉流の野村元彌氏はトラブルが多く能楽協会からは除名されたそうですが・・・
今日の出し物は、「仏師」というお面をつけた狂言です。
小笠原師の自作のお面
お面というと能のイメージですが、狂言にもお面が登場する出し物が多いようです、
仏堂を建てた田舎者が、仏像を求めて京の都にやってきました。
そこに素破(すっぱ、ペテン師のこと)が、田舎者からカネを巻き上げようと近づいてきます、
仏師と自称する素破に、田舎者は仏像を求めようと依頼をします。
素破は、仏像になりすまして売りつけようとします。
田舎者は、仏像の手の印が気に入らず、仏の両手のスタイルについて沢山の注文を付けます。
田舎者に翻弄された素破(仏師があり仏像)はついに正体がばれてしまいます。
最後に狂言について語る小笠原匡さんと小笠原弘晃さんの親子狂言師
大拍手でありました!(^^)!
小生も記念撮影をしました。
ありがとうございました。
お寺の庫裏で懇親会です。
冒頭に二之湯しんじさんの挨拶
小生も乾杯を仰せつかり、感想を述べました。
「二之湯先生の文化への情熱、会場をお貸し頂いたご住職さん、小笠原親子の狂言師の素晴らしい舞台・・・とっても感動的でした。ありがとうございました!(^^)!」
ここから車座になって、懇親会
小笠原先生の狂言談義は面白かった
左から、奥田祐斎先生(友禅作家)の奥様、小笠原弘晃さん、赤畠さん
小笠原弘晃さんは18歳、中・高校とフランスに留学して、フランス語、英語はペラペラ・・
これが、実に好青年なのです。
狂言の芸はお父さん仕込みでベテランの境地で、日本文化への造詣が非常に深いのです。
秋からソルボンヌ大学へ進むそうですが・・・・
若い素晴らしい狂言師に接し、日本の文化のふところの深さに感銘しました。
18歳ですが、さすがにフランスで苦労しただけあって、40歳くらいの人間の厚みがあるのです。(小生にとっては、最高の誉め言葉なんです。)
盛り上がった車座の談義でした。
締めは、赤畠さん(関西電業社の社長)からのご挨拶
ほんとに今日は有意義で楽しい夜でした。
素晴らしい夜に感謝感激で帰途につきました。