2020年3月2日 (月)
平家物語・・・琵琶法師が語る♬
先週、銀閣寺道にある白沙山荘で、橋本関雪(1883-1945)忌があり、
関雪さんの孫である橋本眞次さんに誘われてお参りに行きました。
哲学の道から桜の並木が続きます。これは関雪さんが植えたので関雪桜というそうです。
白沙山荘の正門をくぐると広大な庭園があります。
中門の中にある九重の石塔が立派ですね(^^♪
広い池の向こうは存古楼です。(登録文化財)
西願寺(近江八幡市の浄土宗の寺)のご住職が法要をされました。
説法の声が池に通ります・・
いよいよ琵琶説法で、平家物語が始まります。
・・祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり・・・ベンベン♬
物悲しいよく通る声で、ご住職は琵琶の名手です。
熊谷直実(なおざね、1141-1207年)の源平合戦の有名な一節を語りました。
源氏の強者ある熊谷直実は、平家の公達と組討ちねじ伏せるが、相手はわずか17歳の少年(平敦盛)であり
直実の息子と同じ年で、不憫に思い逃がそうとするが、味方軍が急進し仕方なく首を落としました。
その後、世の無常を感じ、直実は浄土宗のお寺で得度をして僧籍に入ります。
持仏堂(登録文化財)
池は色々な生きものが自生しています。
鴛鴦(おしどり)が夫婦で泳いでいます。
石仏が庭園に沢山あります。
橋本関雪さんの遺徳を偲び、小生の知り合いの方も沢山お参りで、静かなひとときでした。
琵琶の音を聞き名調子を聴かされると、平家の栄枯盛衰が目の前に迫り諸行無常を感じ、
仏法に耳を傾ける心持になります。なるほど、琵琶説法というはずですね(^_-)-☆
ありがとうございました。