喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年3月12日 (木)

二人のアートの大巨人・・・假屋崎省吾先生と由水十久先生

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大阪の「あべのハルカス」のアート館にて、華道家の假屋崎(かりやざき)省吾先生の展示会があり見学してきました。

高い天井、広いアート館を存分に使っての大博覧会でした。


假屋崎省吾先生(1958年生まれ、東京都出身)は園芸好きの両親のもと、自称「園芸少年」でしたが、早稲田大学文学部在学中に草月流の家元・勅使川原宏に師事されました。
ピアニストを目指したこともあり、演奏とともに舞台で花と生けるパフォーマンスも有名。ガラス工芸にも凝り、自作の花瓶にも花を生けています。
料理が得意でレシピ本も執筆しています。

假屋崎先生が創作の振袖が展示されています。


假屋崎先生のデザイン監修で豪華な花の振袖を㈱京朋(ツカキグループ)が制作をしています。
假屋崎省吾先生とツーショットで記念撮影。実に気さくな先生です(^^)



幻想的な世界は広がります。「花は心のビタミン」(先生の言葉)


假屋崎省吾先生の世界観がビンビン伝わる華道展でした!(^^)!
近鉄百貨店の上田様、ご手配、ご尽力ありがとうございました。

ここは京都の御池通りにある「嶋台」(登録文化財)、由水十久先生の展示会の会場です。

由水十久(ゆうすいとく)先生の展示会の案内状。

創作テーマは、「名を襲ねて、ものづくりの物語、物語のものづくり」
加賀友禅は、室町時代から加賀国で行われた染の技術。
加賀五彩(藍、エンジ、草、黄土、古代紫)と呼ばれる豊麗な色彩で知られます。
加賀友禅師の2代続いた名家・・・由水十久家・・・
初代・由水十久(大正2年―昭和63年)は人間国宝として名声を博し74年間を加賀友禅にささげました。
2代目・由水十久は初代の次男で父のもとで研鑽し、67年間の生涯を創作に励んでいます。石川県の無形文化財の指定を受けて友禅の第1人者としてリードされています。

加賀友禅作家の2代目・由水十久(ゆうすいとく)先生です。

今回はきもの30点、染帯8点の新作が披露されています。
2代目、由水十久先生から1点づつ、作品の解説を30分間して頂きました。
作品の背景にある歴史、文化について、まさしく日本、中国の古典の文芸の世界です。
・蘭亭曲水・・・王義之(西暦303―361、中国の晋の時代の政治家、書家)からヒントをえた童児が曲水の宴を楽しむ絵です。
・八犬伝から童子が邪鬼を踏みつける絵
・・・色々な文化といわれを、物語にして作品が展開されています。
由水先生の古典への憧憬と知識、美意識には驚かされます。
実に豊潤で贅沢なひとときでした・・・(^_-)-☆
・「輪鼓」…平安時代の雑芸で、鼓の形をした駒を空中にあげて緒(ひも)で操つる遊び

実にかわいい童児があどけなく楽しい情景ですね(^^♪
心のエネルギーの充電を沢山させて頂きました。
ありがとうございました。