喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年3月30日 (月)

百年に一度のパンデミックの到来

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弊社が1867年に創業して、約50年後の1918年(大正7年)
近世に入って初めてのパンデミックの「スペイン風邪」が大流行しました。

【参照:ウィキペディア スペイン風邪より】

その時の塚本喜左衛門(小生の祖父、当時は44歳)

百年前は、地球人口は19億人、このとき27%の5億人がスペイン風邪に感染し、うち8%の4000万人が死亡しました。
日本人もスペイン風邪で39万人が亡くなりました。

感染の第1波は、1918年3月にアメリカの軍隊で発生しました。

【参照:ウィキペディア スペイン風邪より】

第2波は、同じ年の秋に世界中へ、
第3波は、翌年の1919年春~秋に大流行しました。この時の終息に2年かかっています。
まず、医師、看護師が感染し、医療体制が崩壊したのが大量の死者の原因です。

【参照:ウィキペディア スペイン風邪より】

パンデミックは、爆発的な感染拡大(オーバーシュート)を防ぐことが大切です。
そうなると医療現場が崩壊して手が付けられなくなります。

今、薬品業界に求められているのは、30分以内で判る検査薬、コロナウイルスに効く薬の開発と量産が必要ですね。
これには、今年の夏から秋までかかりそうですが・・・
今、世界でコロナウイルスの感染者68万人、死亡3万人突破です。
(日本は感染1893人、死者49名)

実は、1918年のスペイン風邪の流行のあと、1920年に第1次世界大戦の戦後不況が押し寄せ、
1927年の日本の金融恐慌、1929年の世界恐慌へと続きました。
世界は人の移動の制限によって、パンデミックを抑え込もうと躍起なっています。
しかし、この移動制限によって、モノの生産活動が落ち込み、人々の消費が縮小しています。
航空機業界、ホテル業界、素材エネルギー、自動車、小売業界など・・
多くの業界はカネが回らなくなり、危機に陥っており、世界中の政府、銀行は必至の対応をしています。

コロナ新型肺炎の防疫は最重要課題ですが、コロナ・ショックで多くの人が職を失い、倒産などで病気の何百倍の生活破綻が発生します。
防疫と商いは両立させないと経済という自転車は止まれば倒れます。
この2-3月は弊社も売り上げ(きもの、宝石、毛皮、補正下着、ウエディングなど)は、急に13%落ち込み、大変な状況です。
いかにここ数か月を耐え忍び、次のステップに備えるかです。
頑張りましょう!!

 

後記
「西陣織あさぎ美術館」は開館しています。
現在の「伊藤若冲展」(~4月5日(日);月曜日は休館日)
・・・伊藤若冲もその技法に魅せられた西陣織の世界・・・

4月24日(金)~6月28日(日)からの「浮世絵展」
・・・伝統の技、西陣織で見せる浮世絵の世界・・・

4月6-23日は企画展示の入れ替え期で休館で、ご容赦ください。

コロナ・ショックで、美術館やコンサート、ライブなどは氷河期になりました。
西陣織あさぎ美術館は、この間、消毒、マスクなどで、お互いに健康を守りながら、伝統文化、伝統工芸の灯を維持するべく開館を続けています。
幸い来館者は少なく”(-“”-)”、安全ですので是非、ご来館ください。
みなさまの応援をお待ちしています!(^^)!