2020年4月30日 (木)
西陣織で魅せる「浮世絵の世界」
あさぎ美術館は、5月7日(木)から特別展「西陣織で魅せる 浮世絵の世界展」が始まります。
帯一本分の繭です。重さ3キログラム、繭が3000個入っています。
染め上がった横糸は管(くだ)に巻かれて、杼(ひ、シャトル)に収まっています。
機(はた)を織るとき、ガチャンガチャンと音がするのは、このシャトルが左右に飛ぶからです。
あさぎ1800口の細密織の織物設計図
驚くほど細いマトリックス(マス目)は、極細の経糸(たていと)、緯糸(よこいと)が交差する点なのです。
西陣織で魅せる浮世絵の世界・・・
「絹と黄金の茶室」橋口新一郎先生の作品(茶室)です。
「富嶽三十六景」・・葛飾北斎(江戸時代後期)の名所絵集のひとつ、全46図
「ビードロを吹く娘」・・喜多川歌麿
「大谷鬼次」・・東洲斎写楽(江戸時代中期、約10か月の短い期間に役者絵など版行し忽然と姿を消した謎の絵師)
「姿見七人化粧」・・喜多川歌麿は美人画で名をなしました。
東海道五十三次・・・歌川広重による浮世絵木版画の連作。
ゴッホやモネに影響を与えました。
「日本橋 朝の景」
「京師 三条大橋」
西陣織美術工芸あさぎでは、53枚+2枚(江戸・日本橋と京都・三条大橋)の55枚に織り上げました。
「名花十友文」
上から、梅、モクセイ、海棠、茶、蓮、シャクヤク、おしろい花、菊、クチナシ、ジンチョウゲ。
「仔犬図」、円山応挙。
応挙のワンコ好きは有名ですね(^_-)-☆
小野小町の和歌
これらは、すべて西陣織美術工芸あさぎが企画・制作しました。
「日月山水図」
蓄光糸が織りなす幻想の世界
「風信帖」(西陣織)、平安時代、空海が最澄に送った書簡(平安時代、国宝)
「星月夜」
フィンセント・ファン・ゴッホ
当美術館では、フランスの印象派の絵は沢山、取り上げております。
夢幻の世界・・・あさぎの西陣織と京朋の友禅染の作品です。
当館のスタッフ
左から、澤田さん、松井さん、山城さん
西陣織の魅力、とりわけ世界一の細密織の「西陣織美術工芸あさぎ」と技術と、分業で支えて頂いている染、箔、紋図制作などの職人芸の魅力を伝えることが当館の目的です。
一方、平安時代~江戸時代に花咲いた日本の古典文芸(源氏物語、三十六歌仙、琳派、浮世絵など)の至宝の京都文化を後世に伝えることをミッションとしています。
当館のスタッフは、お客様のご希望があれば、美術鑑賞のお手伝いとして随時、作品の解説(無料)をさせて頂いております。
どうぞ、ご用命ください。