喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年5月8日 (金)

文化財の復元工事へ

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京都の三条通り(旧・東海道)は、明治の名の残りがある近代建築が並びます。
これはその一つの旧・不動貯金銀行の京都支店(大正5年建築)の築104年のビルです。
木骨煉瓦作りの石張ビルで、地上3階、地下1階です。「SACRAビル」って愛称です。

正面は堂々たる重厚な銀行の作りです。(登録文化財、ツカキ㈱所有)

小生は、全国の仲間と共に、「国・登録文化財所有者の会」メンバーとして活動しています。
また、「三条通まちづくり協議会」の一員として、協力しています。

玄関から中に入るとモダン(?)に改装してします。

ここを昔の大正時代の原型に戻そうというわけです。
・・・と言っても、テナントさんのビジネスの都合もあり中々、
工事のタイミングがむつかしいですね。

ちょっとSACRAビルの中をご案内しましょう。
欧州の人がこのぶりを見て、外観(石造り洋館)は驚きませんが。
建物の中の大工仕事をみて、五重塔の塔のようなバンランスをとった寄木細工に目を見張ります。
注目の階段です。

阪神大震災の折も、地下のショットバーの雪月花のグラスひとつ割れませんでした。
2階の風景です。

3階への階段を上がります。

館内は個性的なテナントさんが色々と入居されています。

3階は美容室になっています。


木の床は、昔の小学校みたいですね。

ここは1階の空きテナントのスペースです。

この1階のテナントさんが空いている間に、SACRAビルの玄関エントランスを、25年前に改装したのを大正時代の建築当時の姿に原状回復しようとプランです。
のちに造作した張り天井の上に、元々の天井の原型がちらっと見えます。(奥の方)


この重厚な雰囲気にあった玄関の天井になります(*^-^*)

夜景のSACRAビルです。

隣接するSACRAアネックス(別館)です。(富小路通り)
地上5階、地下1階の人気のビルです。(2007年にオープン)

地域に愛されて百年余り、SACRAビルは三条通りの風景の一コマになっています。
さらに愛して頂けるように、登録文化財に磨きをかけたく思います。
ご来館頂き、応援してください!(^^)!