喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年7月1日 (水)

人間国宝の「井上萬二・親子三代展」に行きました。素晴らしかった!(^^)!

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展覧会場は銀座和光の6階の和光ホールでありました。

銀座4丁目のシンボルである和光ビルは、関東大震災の直後の1932年に服部時計店(現セイコー)として建築されました。
毎時0分に鳴る和光の時計台のウェストミンスターの鐘の音は、小生は大好きです。
和光ホールは、歴代の著名な人気作家の晴れ舞台でもあり、新進気鋭の芸術家、工芸作家の垂涎の的であります。
ここで知己の作家さん・・須田菁華さん、石田亘さんなど・・が多く展覧されました。
小生も応援するつもりでできるだけ出掛けます。

さて、今回は小生の永年、尊敬する井上萬二(佐賀の有田焼)さんの親子三代展というので出かけました。

佐賀には三エモンと言われる方があり、酒井田柿右衛門、今泉今右衛門(有田焼)、中里太郎右衛門(唐津焼)がおられ、人間国宝で15代くらい続く陶芸家であります。
この3人さんの工房を訪ね、陶芸家と出会い作品を分けて頂きました。
その中で、井上萬二さん(1929―)は柿右衛門工房で修業をされ、やがて40歳で渡米し作家活動を始め、48歳から和光ホールで個展をされました。
66歳で人間国宝となり、只今91歳で陶芸の創作活動を元気に続けておられる超人です。


井上萬二作、「白磁・緑釉草花彫分瓜形壺」
なんともシンプルで素晴らしい造形美です。

2代目、井上康徳(1958-)気鋭の作家として賞を沢山獲得。

「白磁、青釉刻紋鉢」
若々しいフォルムで独創性がありますね。

3代目、井上祐希(1988―)32歳に新進気鋭の作家です。

「白磁、染文壺」
青年の遊び心がありユニークな作品群でした。

和光に来たからにはと思い、白磁の素敵なワイングラスと、3代のモーニングカップを手に入れました。

「3代、白磁モーニングカップ」。左から萬二、康徳、祐希作

お土産に可愛いお湯飲み茶わんを頂戴しました。


家に持ち帰ると、家内はたいそう気に入りご満悦でした。
家内専用になりそうです”(-“”-)”

後記
実は、弊社のコレクションに井上萬二作があります。

「白磁、百合口花瓶」
大黒さんの宝袋に似ているので、お正月の飾りに使っています。


「白磁、緑釉夕顔彫文面取」
夏に涼しげに飾ります。

ついでに・・・これは家内のお宝です。

石田亘さんの作品のパート・ド・ヴェール(ガラス工芸)の蓋物の大作です。
家内は石田ファミリーとは永年の知己で、いつもお世話になっています。

伝統工芸は何代も続くファミリービジネスで、技術や技法が磨かれ進化し、世代交代ともに時代を先取りして創作されていきます。
日本のお家芸でもある伝統工芸・・・大切にしたいですね。