2020年7月22日 (水)
オンライン講座は楽しかった
先週、立命館大学トウ先生のお骨折りで、学生さん向けのオンライン「三方よし講座」を実施しました。
まずは、守屋教授(経営学部)から学生さんへのご挨拶
守屋先生は経営学の実践派の学者さんで、素晴らしい先生です。
当方はパソコンからのオンライン講座の発信です。
テーマは、ツカキの「創業150年の歴史の中で乗り越えた4つの巨大ハードル」
~戦争(政府崩壊)、大震災、経済恐慌、パンデミック~
コロナ後の世界はどこに向かうのか?
① 生活スタイルが変わる
② 働き方が変わる
③ リーマンショック以上の経済パニックがしのびよる・・・
リーマンショックは金融バブルですしたが、コロナショックは政府、中央銀行の巨大な債務(バブルの元凶)が発生したことです。このバブルがはじけると新興国家、やがて先進国の中央銀行・政府が大変なショックに見舞われます。
巨大パンデミックが世界を襲った場合、次代の社会は・・・
14世紀のペスト(黒死病)流行は、欧州の人口の半分が死亡しました。
キリスト教会や貴族・領主、そして旧モンゴル勢が仕切る「暗黒の中世」は崩壊していまい、新興の商人や自作農が台頭し廃墟の欧州は「ルネッサンス復興」を迎えました。
つまり、パンデミック(ペスト)によって、中世から近世へ時代が変わってしまいました。
現状の日本の国債残高は、日本のGNI(国民総所得)の2.3倍になっています。
つまり2020年の現状の国債残高は、第2次大戦末期の日本帝国のそれとおなじ2、3倍になっています。現在は、恐ろしく不均衡な経済に陥っており、政府の債務は極大値へ膨れ上がっています。
これらを考えると、巨大な津波(パンデミック、世界恐慌、政府崩壊)がねじれて一緒に到来する可能性があります。
1929年、世界恐慌を想起すると、株価は9分の1に値下がりしました。
2008年、リーマンショックは、株価は6割ダウンしました。
2020年3月、コロナショックは、3割ダウンしました。
これからの本当のコロナショックは、さらに大きな津波がくる可能性がありますね。
ピンチとチャンスは同義語ですね。つまりコインの表側(上)はピンチ、裏側(下)はチャンスのなのでしょう。株式に投資をしている人は、株価(コイン)が下落するときは上側(ピンチ)が見えます。
キャッシュを持って、株式(コイン)が下落してくるのを待っている人は、コインの裏側(チャンス)が見えます。
つまり、上に向かって放り投げられたコインが下落するときは、上から見ている人は表側/恐怖(ピンチ)が見え、下から見ている人は裏側/チャンスつかみます。
同じコイン(事象)なのですが・・・
近江商人の教え
① 先祖の歴史(体験)をリアルに受け継ぎ、自分の経験値として人生・ビジネスに生かす
② 生活習慣として、朝は早く起き夜ふかしせず、質素倹約して人の2倍働く
③ パニックに備えて、事業や資産を三分法して生き残りを図る
「ピンチをチャンスと見える」だけの胆力と資力(キャッシュ)が必要ですね。
④ 「三方よし」売り手よし、買い手よし、世間よし・・・と実践する
これは近江商人の人生、商いの基本です。
近江商人にとって、何が最も大事か・・・
後記
オンライン講座はPC相手にひたすら45分間、話をしましたが、相手の様子がまったく判らない・・・山から里に向かって独りしゃべりをしているようなもので甚だ頼りないものです。
オンライン講座のあと質疑応答があり、心優しい学生さんが質問をしてくれました。
トウ先生のおかげで充実したひとときでありました。
お付き合いいただいた学生さん、有難うございました。(^^)/