喜左衛門ブログ:President Blog

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2020年8月19日 (水)

GOTOキャンペーンで隣県の奈良にお盆休みに行きました。

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GOTOキャンペーンで隣県の奈良にお盆休みに行きました。
京都から車で50分、奈良公園に到着です。
シカさんが、大挙して優雅に散歩しています。

実は、京都からみると奈良は異国のように映ります。
京都の仏像はふくよかな日本人・・
奈良は百済観音様もスマートで、阿修羅も異国風、インド人のような仏さんやペルシャ人の四天王、実に舶来のハイカラな仏像であります。

大仏で有名な東大寺の南大門(国宝)です。
門の両脇には運慶・快慶の金剛力士(2体、高さ8メーター、国宝)が大迫力。

寺院建築も唐様、天竺(インド)様式など、異国からの直輸入で多彩なのであります。
大仏殿は高さ48メーター、世界最大の木造建築物であります。

でっかい大仏(座高15メーター)・・・聖武天皇が華厳宗の本尊(大仏・国宝)を752年に建立しました。


大仏さんは、左手で宇宙の智慧を、右手に慈悲をあらわしておられます。
東大寺は、奈良時代の六宗、平安時代の天台宗と真言宗の研究所が設けられ八宗の学問寺となり、多くの学僧を輩出しました。

多聞天と廣目天

私は、後ろ手にパンフレットを持っていたら、いきなり後ろから引っ張る人がいて、アレッと思ったら、シカがパンフレットをかじっていました。
シカさんとパンフレットの引っ張り合いをし取り戻したらこのザマ・・・

奈良国立博物館の本館は、1894年の建築で仏像のコレクションの本拠地です。

奈良国立博物館では、奈良・平安時代の技術を伝承力と科学で、文化財を復元するための技術を磨いています。
先人の知恵を探り伝える脈々とした叡智に感動しました。

興福寺は、法相宗の大本山で710年に建立されました。
興福寺の五重塔、高さは50メーターあります。

2018年、300年ぶりに再建された中金堂です。

畠中光亨画伯による法相宗の三大師の肖像画です。

畠中画伯は、中金堂の法相柱には法相宗の14人の祖師を描きました。

画伯の女性の絵は、ツカキスクエアの玄関に飾っています。
畠中画伯(奈良の浄土真宗のお寺さん)と広川さんと小生の3人で夕食をしたのがいい思い出です。

興福寺の国宝館を見学しました。

無著菩薩像(国宝)、なぜは私の幼い時から、大好きな像なのです!(^^)!

国宝館には千手観音菩薩(国宝)を中心に、ユーモラスな天燈鬼立像、龍頭鬼立像(国宝)など仏教美術の粋が集まっています。
スーパー人気の仏像・・・阿修羅立像、

阿修羅は三面六臂があり、腕が6本、お顔が3つ・・・右が顔は幼い少年期、左は思春期の思いつめた顔、正面は迷いを絶ち決意みなぎる青年期のお顔です。

お泊りは、GOTOキャンペーンで初めての「ふふ奈良」という宿でした。
「旧・山口氏南都別邸」を、奈良県が再開発して6月に開業広大な敷地を、公開庭園、食堂(滴翠)、宿泊施設(ふふ奈良)に三分割しています。

食事はなぜか薬膳の香りでとても健康的なのです・・・

大阪の大実業家・山口吉郎兵衛氏(三和銀行の創業者、現三菱UFJ銀行)の南都の邸宅でした。
彼は、文化人でもあり滴翠美術館のオーナーでもありました。

さすがに大阪の一流実業家は人生のスケールのケタが大きい(^_-)-☆

翌日は、斑鳩(いかるが)の法隆寺に行きました。
法隆寺は607年に推古天皇と聖徳太子により、建築された日本で最古の世界遺産です。
明治17年(1884年)アーネスト・フェノロサ(1853-1908年、米人)は法隆寺の仏像をみて「その美しさはギリシャ・ローマに迫る。比類なき花、凍れる音楽」と絶賛しました。

五重塔(国宝)

講堂(国宝)

聖徳太子によって開かれた八角円堂の夢殿中の祀られている救世観音(国宝)は、聖徳太子の肖像として有名です。

大宝蔵院
百済観音堂は平成10年に再建され、百済観音の安住の地が定まりました。

百済観音菩薩(国宝)

八頭身のすらりとした観音様です。

中宮寺は、聖徳太子ゆかりの寺で、1300年の間、門跡寺院として天皇家から院主がこられる尼寺として有名です。

如意輪観音(木造菩薩半跏像、国宝)

天寿国繍帳(国宝)は、飛鳥時代に刺繍でできた曼荼羅も見学しました。

大和平野の青々とした田んぼ。

1300年前からの日本の動乱の歴史の中で、先人の努力が実り、昔からの文化の息づきのなかで建物が保存・修理・再建されています。
千頭といわれるシカが、奈良にくる人は優しく迎えてくれます。
世界に類を見ない人類の宝物ですね。