2020年10月26日 (月)
土曜日の午後、大学での勉強は大切なひとときでした。
先週の土曜日、「コロナ禍における社会変革の本質」をテーマに、パネルディスカッションがありました。
場所は、同志社大学の良心館です。
登壇者は、林廣茂先生(我らの「事業承継学会」の会長)、八木先生(同志社大学の経済学部教授)、小原先生(同大の神学部教授)、村瀬先生(京大の基礎物理学准教授)の4名。
京都の英知を集めた議論です!(^^)!
コロナ禍だけにマウスシールドをして、京大とはZOOMでつなぎ感染防止は厳重です。
神学部の小原教授は、「ホモ・サピエンスの長い歴史は流行病との戦いであった。その中で新たな世界観を模索し、科学と良心の接点を見出す」という話でした。
「ホモ・サピエンスが言葉を身につけるようになると、虚構(概念)を考え、語る能力を得た。
これは現代の“リアルとバーチャル”の対比の原点で、太古の時代から続く課題です。」
事業承継学会の林先生(同志社大学)は、「科学万能、経済至上主義の“つけ”が現代に突きつけられている」
「解決には、強い意思と意欲が知性(科学・合理主義)を駆動して社会変革を実現する」
京大の村瀬先生は、「現実を積み重ねて結論に至る」(演繹法)から、「結論があってすべてを立証する」(帰納法)…数学や芸術は先にひらめきで結論ありきから考える。
未来を創成する学問の話で、パンデミックを人類の失敗と考え、失敗から学び、未来創成を考える・・・理系の展開で難しかった”(-“”-)”・・・
経済学部の八木先生は、コロナ不況がもたらした「社会インフラである芸術・文化・スポーツの基盤崩壊」について言及
八木先生はいつもお世話になっており、非常に興味深い提言で判り易かった。
大感謝であります(^_-)-☆
林先生は、「先祖→自分→子孫のつながりを考えると“命をつなぐ”ということに行き当たる」
「三世帯家族、幼馴染み、田舎の地域共同体を思い出すと、そこに本質的な鍵があると思う」
林先生は、外資コンサル、中国・西安交通大学教授などを歴任される勇士です。
事業承継学会(小生は顧問)で永年リーダーを務められました。
このあとディスカッションがあり、有意義な“考えるひととき”でした。
同志社大学のキャンパスは重要文化財の宝庫です。
◆同志社礼拝堂(チャペル)
1886年に建築(重文)。プロテスタントのレンガ造りのチャペルとして日本最古
◆彰栄館
1884年に建築(重文)。レンガ造りですが、構造形式は和風建築
塔屋は、鐘塔と時計塔を兼ねる。
広い同志社のキャンパスには沢山の重文や登録文化財があり、文化財ファンには垂涎の的です。
多くの学びとキャンパスでの癒しを頂きました。
ありがとうございました。