2020年10月28日 (水)
立命館大学でZOOMの三方よし講座をしました。
立命館大学の竇少杰(トウ)先生の関係で、「三方よし講座」を続けています。
今年はコロナ禍で、立命館大学の茨木キャンパスには行かずに弊社からZOOMで話をしました。
テーマは「近江商人の三方よし」ですが、今回は事業承継塾の学生さんもおられますので、「事業の承継と相続」も話題に入れました。
学生さんの課題に「社史作り」があるので、弊社の150周年記念誌の制作の苦労話もしました。
近江商人の家訓について、拙宅の「三代の図」です。
三代の図の下図が初代(喜々としてお客様、世のために真っ黒になって働く創業者)、真ん中の図(2代目はひとかどの人物になろうとお茶会の練習をし、いつの間にか楽しみ事にふける)、上の図(三代目は破綻して放浪する)の家訓ですが、ベンチャービジネスの雑誌から「現代に通じる三コマ漫画」と紹介されました。
「三方よし」について
「売り手よし、買い手よし、世間よし」を熱く語りました。
いよいよ中核の「事業承継と相続」の問題です。
5代目(父)と6代目(小生)の相続についての実話を語りました。
① 子は相続する前に起業してミニ社長体験をするといい(環境がゆるせば・・)
② 親から実権は移譲されるものじゃなく、奪うもの
・棚からボタ餅(実権)は落ちてこない。手を伸ばして取りに行け。
・落ちてくるボタ餅はたいがい腐っている。
③ 相続は息子から父へは話しにくいもの。税理士さんを媒介すると判りがスムーズ
④ 相続は「争族」だと覚悟して、3世代(親、子、孫)を見渡してプランしよう。
ZOOMの講座は、自分(演者)一人で盛り上がりましたが、所詮、ZOOMは一人芝居。
「無観客の落語会」みたいなものです。
一人でモチベーションを上げて、一人で盛り上がる・・・これ大事ですね(^_-)-☆
近江商人の先達は・・・
色々な産業で頑張った先人がいます。
思い起こすと、近江商人の真価は「動乱の世の中で時代のニーズを悟り起業」すること。
でも、「平時の時の禁欲的で勤勉な日常」は、事業を永続するための近江商人の哲学でしょうね。
始末してきばる(頑張る)
早寝早起き・・・小生は朝3時半に起床し、朝4時から仕事を始め、6時半には会社に入っています。
近江商人の人を見る目
時間が足りずに話が十分にできませんでした。
あと、質疑応答で盛り上がりました。
ZOOMでも和気あいあいで盛り上がるものですね。
後記
「90分間の講座」は、あっという間ですが、リアル対面ではないので、話がウケているか居眠りしているか相手が見えませんから不気味ですね。
そんな時は、永年リアルで講座で話をしてきましたから、相手の反応・状況を思い返してバーチャル(仮想)でイメージして話を進めます。
受講する方はリモートで仮想現実の対面講義ですから、講義する方も仮想現実で反応を感じ取ることが大事ですね。(^_-)-☆