喜左衛門ブログ:President Blog

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2021年1月12日 (火)

「麗しの西陣織 -寿ぎ-」美術館企画展が開幕

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本年1月8日(金)から、西陣織あさぎ美術館の新しい企画展がスタートしました。

西陣織スタディルームでは、お正月らしい新しい紋図(西陣の織物設計図)に変わりました。

当美術館の展示物は、すべて自社で図案、織物設計図、製織まで一貫して創られた作品です。
勿論、京都の分業システムですから、機織り(はたおり)の織機20台は自社のものですが、熟練した機織り職人さんは契約でお願いしています。
つまり当館は、生きた美術館で、「昔ながらの高性能織機、熟練の機織りさん、新しく創造されたデザイン」の3つが伝統工芸として生き続けています。

◆百人一首の絵かるたの西陣織の帯です。

平安~鎌倉時代に活躍した藤原定家が京都・小倉山の山荘で選んだとされる小倉百人一首。
飛鳥時代の天智天皇~鎌倉時代の順徳院までの百人の歌人を定家は選びました。
美術館スタッフ4名は、「西陣織の百人一首」に吹き出しを手製で作りました。

最強の女性メンバーの研究熱心と情熱で、当美術館は人気を博しています。

一本の袋帯は帯の締め方で、4通りの柄が出てきます。

尾形光琳が作った百人一首の絵かるた(西陣織で作っています。)

「豪華!!」って声が聞こえてきます。

◆「日月山水図屏風」は大阪・南河内にある女人高野で有名な金剛寺にあり、室町時代の作品で2年前に国宝になりました。

まるでモダンアートのような現代性があります。

◆聖獣シリーズです。いずれも西陣織で織りあげています。
葛飾北斎の肉筆画の「龍図」、長野県の東町祭屋台の天井図です。

弊社の名越室長が長野の北斎館まで出かけて許可をとって織り上げました。

狩野探幽の「雲龍」です。

伊藤若冲の「日之出鳳凰図」です。

若冲の作品は当館でもとっても人気があります。

◆円山応挙「雪松図屏風」(国宝)は三井記念美術館にあり、レプリカのミニ屏風を求めました。

「横長の屏風」を、「縦長の帯」(長さ4.5メーター)にデフォルメしています。
骨絵→織物設計図→製織という工程で、丸帯の絵柄が創作され出来上がります。
一つの作品が出来上がるまで1年くらいかかります。

応挙の「雪松図」

この丸帯の反面は竹と梅です。すべてで松竹梅・・・めでたい!!

西陣織美術工芸あさぎの「寿ぎ」が続きます。
袋帯「松竹梅鶴亀宝尽模様」

丸帯「慶長熨斗(のし)目文様」

◆次のブースには橋口新一郎先生作の「黄金と絹の茶室」

左は酒井抱一の「桜図楓図屏風 十二ヶ月花鳥図」、右は尾形光琳の「紅白梅図」(国宝)

◆絹の蓄光糸で織られた人気の光のトンネル
モネの「すいれん」

印象派のゴッホの絵などが蓄光糸でブラックライトを浴び、幻想的に浮かび上がります。

西陣織ならではの伝統工芸の美です。

◆仏教ブース
「白衣観音像」・・・穏やかで優しい観音様で疫病退散の祈りが込めれています。

当館の人気者・・・「阿修羅像」、奈良の興福寺にあります。(国宝、奈良時代)
西陣織独特の輝きがあります。

「吉祥七福神」

◆西陣織で印象派の作品を織り上げました。(織り額)
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853-1890)の「ひまわり」

グスタフ・クリムト(1862-1918)の「接吻」

ゴッホの「夜のカフェテラス」

ルノアール(1841-1919)の三部作
左から、「田舎のダンス」、「ブージヴァルのダンス」、「都会のダンス」

ルノワールの1883年の作品で、オルセー美術館の主役の一つで人の心を魅了します。

印象派の絵画から得た袋帯の名画シリーズ

◆最後のコーナーは、幻想的

館内は撮影フリーですから、絶好のビューポイントですね(^^♪

◆ご案内
開 館:10~17時(入館は16時30分まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始、お盆期間、展示入れ期間
入館料:一般500円、大学生・高校生400円、中学生以下は無料
場 所:四条烏丸の交差点から南(京都駅方面)へ100メータ―(1ブロック半)
ツカキスクエア7階(からすま京都ホテルの南隣)にあります。
https://asagi-museum.jp/